目次(もくじ)
- 1 お盆の旅行先に道後温泉を選んだ理由とは?
- 2 夏の愛媛はどんな気候?お盆シーズンの過ごし方ガイド
- 3 道後温泉へのアクセス:混雑を避けるおすすめルートと交通手段
- 4 初日は「道後ハイカラ通り」で食べ歩きとレトロな街並みを満喫
- 5 本館か別館か?「道後温泉本館」で迷わない入浴プランの選び方
- 6 宿泊はここに決まり!口コミで人気の宿「ふなや」に泊まってみた
- 7 夜の道後温泉街をぶらり散歩:足湯、ライトアップ、温泉むすめスポットまで
- 8 2日目は松山城とロープウェイ街で歴史と自然を感じる朝散歩
- 9 ランチは「五志喜」の鯛めし!愛媛グルメを堪能できる名店紹介
- 10 道後温泉周辺で買うべきお土産ベスト5と地元限定商品まとめ
- 11 帰り道も癒されたい人へ:松山空港で楽しむお盆限定イベント情報
- 12 実際に行って分かった!お盆でもゆっくり過ごせる道後温泉の魅力とは
- 13 まとめ
お盆の旅行先に道後温泉を選んだ理由とは?
毎年、お盆休みはどこに行こうか悩む方も多いと思います。せっかくの長期休暇だからこそ、リラックスしつつも非日常を味わえる場所を選びたいですよね。今回、筆者が選んだのは愛媛県松山市にある「道後温泉」。その理由は明確でした。「温泉に浸かってゆったり過ごしたい」「歴史ある街並みを感じながら、混雑しすぎない観光を楽しみたい」「グルメや文化も満喫したい」——これらのすべてを一箇所で叶えられる場所として、道後温泉は理想的だったのです。
特に道後温泉は日本最古の温泉とも言われ、3,000年の歴史を誇ります。温泉街には明治ロマン漂う建築が残されており、情緒豊かな雰囲気が広がっています。都会の喧騒から離れ、心身ともにリフレッシュするにはまさにうってつけの場所です。
また、意外と知られていませんが、お盆時期の道後温泉は混雑はするものの、京都や箱根ほどの「観光地ラッシュ」にはなりにくいという特徴もあります。観光客の数が適度で、ストレスなく散策や温泉を楽しめるというのも、大きな決め手になりました。
さらに、東京や大阪など主要都市からのアクセスの良さもポイント。飛行機や新幹線を利用すれば半日もかからずに到着でき、移動に時間を取られすぎることもありません。移動距離と滞在時間のバランスが良く、「短い休みに効率的に癒やされたい」という現代人のニーズに応えてくれます。
結果的に、道後温泉は「癒やし」「観光」「アクセス」の三拍子が揃った、理想的な夏の旅先でした。
夏の愛媛はどんな気候?お盆シーズンの過ごし方ガイド
お盆時期の愛媛県、特に道後温泉がある松山市周辺は、四国の中でも比較的穏やかな気候に恵まれています。もちろん真夏ですので日中は気温が高くなりますが、海風の影響もあり、本州の都市部ほどの猛暑日が続くことはあまりありません。それでも最高気温は30度を超える日が多いため、熱中症対策や服装には工夫が必要です。
昼間の観光はできるだけ午前中か夕方に集中させ、日差しが強い時間帯はカフェや宿で涼むのが賢い過ごし方です。実際、道後温泉周辺には風情のある喫茶店や涼しい足湯スポットが点在しており、観光の合間に休憩するのにぴったりです。また、浴衣姿で歩いている人も多く、見た目にも涼しげな雰囲気が広がっています。
夜になると気温はぐっと下がり、涼しい風が心地よくなります。昼間の暑さが和らいだあとの散策は、昼とはまた違う表情を見せてくれるためおすすめです。ライトアップされた道後温泉本館や、ほんのり灯る街灯が幻想的なムードを演出し、非日常感を存分に味わえます。
また、愛媛県ではお盆の時期に合わせて地元のお祭りやイベントが開催されることもあり、夏ならではの賑わいを楽しめるのも魅力です。屋台や縁日、伝統芸能のパフォーマンスなどが開催されることも多いため、事前に地元の観光協会のサイトをチェックしておくと、滞在がより充実します。
つまり、夏の道後温泉は「暑すぎず、でも夏らしさも感じられる」という絶妙なバランスが取れた気候の中で、穏やかに旅を楽しむことができるエリアだと言えるでしょう。
道後温泉へのアクセス:混雑を避けるおすすめルートと交通手段
道後温泉へのアクセスは非常に便利で、全国各地からのルートが整っていますが、お盆の時期にはどの交通機関も混雑が予想されます。だからこそ、事前の計画と少しの工夫で、快適な旅をスタートさせることが可能です。
まず、遠方から訪れる場合は「飛行機+市内電車」の組み合わせがおすすめです。松山空港は東京(羽田)や大阪(伊丹)からの直行便が多数運航されており、1時間半〜2時間程度で到着します。空港から道後温泉までは、リムジンバスで約40分、または市内電車を乗り継いで約50分程度でアクセス可能です。空港から松山市内を通るルートは風景もよく、旅の始まりとして心地よい時間になるでしょう。
新幹線を利用する場合は、岡山駅まで新幹線で行き、そこからJR特急「しおかぜ」に乗り換えて松山駅へ向かうルートが一般的です。所要時間は合計で約4〜5時間ですが、途中の景色が美しく、列車旅を楽しみたい方には特におすすめです。松山駅から道後温泉へは路面電車で約20分。レトロな車両が観光気分を盛り上げてくれます。
混雑を避けたい場合、早朝や夕方の便を選ぶと比較的空いていることが多く、移動のストレスを大きく軽減できます。また、土日や祝日を避けて平日スタートの旅程にするだけでも、人混みの密度が全く違ってきます。
マイカーでのアクセスも可能ですが、お盆期間中は高速道路や道後温泉周辺の駐車場が混み合うため、宿泊先に駐車場があるかどうかを事前に確認しておくことが重要です。場合によっては、少し離れたパーキングに停めて路面電車で移動するという選択肢も検討すると良いでしょう。
アクセスの良さと、移動中の旅情も含めて楽しめるのが、道後温泉の大きな魅力の一つです。
初日は「道後ハイカラ通り」で食べ歩きとレトロな街並みを満喫
道後温泉に到着したら、まず訪れたいのが「道後ハイカラ通り」です。正式名称は「道後商店街」ですが、通称として親しまれているこの通りは、道後温泉本館の正面から続くアーケード街で、全長250メートルほどに約60店舗が立ち並びます。ここでは、道後ならではのグルメやスイーツ、お土産、雑貨などが充実しており、歩くだけでもワクワクが止まりません。
特に人気なのが「坊っちゃん団子」や「みかんジュース」など、地元の特産を活かしたスイーツ類。団子は老舗の「うつぼ屋」や「一六本舗」などで買うことができ、食べ歩きにもぴったりです。夏の暑い時期には、愛媛産みかんを使ったかき氷やソフトクリームも大人気で、暑さを忘れさせてくれます。
また、レトロな雰囲気を活かした店舗づくりが魅力的で、古民家風の建物や大正ロマンを感じさせるディスプレイが観光気分を一層盛り上げてくれます。浴衣姿で歩く観光客も多く、通り全体が“非日常の世界”として演出されている印象です。
通りの途中には、無料で楽しめる足湯スポット「放生園足湯」があり、気軽に温泉気分を味わうことができます。お土産選びや食べ歩きの合間に、ほんのひととき足を温めて、旅の疲れを癒すのも贅沢な時間です。
夕方には、店先に灯りがともり、ノスタルジックな雰囲気がより一層強まります。夜まで営業しているお店も多いため、チェックイン前や食事の後に立ち寄っても十分に楽しめます。
道後ハイカラ通りは、旅の始まりにぴったりのエリアです。ゆったりと歩きながら、お気に入りのお土産を見つけたり、小腹を満たしたり、温泉街の魅力を肌で感じられるスポットとして、ぜひ時間をかけて楽しんでみてください。
本館か別館か?「道後温泉本館」で迷わない入浴プランの選び方
道後温泉の象徴ともいえる「道後温泉本館」。その荘厳な木造建築は、明治時代に建てられたもので、国の重要文化財にも指定されています。日本最古の温泉としての歴史を感じさせるその佇まいは、見る者の心を一瞬でタイムスリップさせるような迫力があります。しかし実際に訪れると、多くの人が最初に迷うのが「どの入浴プランを選べばいいの?」という点です。
本館にはいくつかの入浴プランがあり、それぞれ料金や利用できる設備が異なります。最もシンプルなものが「神の湯 階下」コースで、比較的リーズナブルな料金で温泉を体験できます。次に「神の湯 二階席」では、入浴に加え、休憩用の和室とお茶・お菓子の提供があり、少し贅沢な時間を過ごすことができます。
さらに上位プランとして「霊の湯 二階席」や「霊の湯 三階個室」などもあり、特別な個室空間での休憩や浴衣の貸し出し、さらに皇族専用浴室である「又新殿(ゆうしんでん)」の見学などが含まれる豪華な内容となっています。お盆時期は混雑もあるため、事前予約や早めの来館が安心です。
一方で、混雑を避けたい方や、もっと気軽に温泉に入りたいという方には、道後温泉別館「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」や、「椿の湯」もおすすめです。飛鳥乃湯泉は2017年にオープンした新しい施設で、飛鳥時代の建築様式をモチーフにしたモダンで落ち着いた雰囲気が魅力です。広々とした大浴場や、愛媛の伝統工芸を取り入れた内装も見どころの一つです。
また、「椿の湯」は地元住民にも愛される日常使いの温泉で、価格も手頃ながらしっかりとした泉質を楽しむことができます。観光色が強い本館とは異なり、素朴で落ち着いた空間で地元気分を味わうことができます。
まとめると、本館で歴史を感じながら贅沢に過ごすもよし、別館で新しさと落ち着きを味わうもよし。どのプランにもそれぞれの魅力があるので、旅のスタイルや滞在時間に合わせて最適なプランを選ぶと、満足度の高い温泉体験ができるでしょう。
宿泊はここに決まり!口コミで人気の宿「ふなや」に泊まってみた
道後温泉での宿泊先として今回選んだのは、口コミでも高評価が目立つ老舗旅館「ふなや」。創業はなんと390年以上前、江戸時代初期にまでさかのぼる歴史を持つ名旅館です。道後温泉本館から徒歩約3分という好立地にあり、観光にも非常に便利な場所に位置しています。
館内に足を踏み入れると、まず驚くのはその静寂と落ち着いた雰囲気。ロビーから見える日本庭園は四季折々の風景を楽しめるように設計されており、特に夏は新緑が美しく、夜になるとライトアップされ幻想的な光景が広がります。時間を忘れてただ眺めているだけでも心が洗われるような感覚になります。
客室は和室を中心に、和モダンの洋室や露天風呂付きの特別室まで幅広いラインナップが揃っており、旅の目的や人数に応じて選ぶことができます。筆者が宿泊したのは、スタンダードな和室タイプでしたが、清潔感があり、畳の香りが心地よく、窓からは庭園の景色が楽しめました。布団もふかふかで、旅の疲れが一気に取れるような寝心地でした。
温泉は、宿内にも自家源泉を利用した大浴場があり、24時間いつでも入浴可能というのも嬉しいポイントです。混雑を避けて深夜や早朝に入るのもおすすめで、静かな時間帯に浸かる温泉は格別の癒やしとなります。
さらに感動したのが、夕食と朝食のクオリティの高さ。夕食では地元愛媛の旬の食材を活かした会席料理が提供され、鯛の塩釜焼きやじゃこ天、愛媛県産の牛肉ステーキなどが絶品でした。見た目も美しく、まるで美術品のような料理に、食べる前から感動が始まります。
スタッフの対応も丁寧で温かく、チェックインからチェックアウトまで心地よく過ごすことができました。宿全体が“癒やしの空間”として完璧に設計されている印象で、「また泊まりたい」と心から思える宿でした。
夜の道後温泉街をぶらり散歩:足湯、ライトアップ、温泉むすめスポットまで
道後温泉の魅力は、日中だけではありません。夜の温泉街は、また一味違った顔を見せてくれます。夕食後、少しお腹を落ち着かせたら、ぜひ浴衣を着てのんびりと夜の街を散歩してみてください。灯りがともった商店街や建物が幻想的に浮かび上がり、昼間とは違ったロマンチックな雰囲気を楽しめます。
道後温泉本館は、夜になると幻想的にライトアップされ、写真映えするスポットとしても大人気です。特に2020年からスタートした「道後オンセナート」やプロジェクションマッピングなどのアートイベントが開催されている期間は、本館を中心とした建築物が光と映像で彩られ、アートと歴史が融合する特別な夜になります。こうした演出を目の前にすると、まるで映画のワンシーンに入り込んだような気持ちになります。
また、街中にはいくつもの足湯スポットがあり、無料で利用できる場所も多数あります。「放生園足湯」や「空の散歩道 足湯」など、散歩の途中で気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイント。夜風にあたりながらゆったりと足を温めれば、昼間の疲れもふわっと消えていきます。
さらに、道後温泉では「温泉むすめ」と呼ばれるご当地キャラクターの企画が盛んで、スタンプラリーやパネル展示など、ちょっとした遊び心のあるコンテンツも充実しています。アニメやサブカルが好きな人にとっては、街を歩きながら「推しキャラ」を探す楽しみもありますし、子ども連れや若者グループにも人気です。
夜の道後温泉街は、喧騒とは無縁の静けさの中に賑わいの気配を感じられる、不思議な魅力があります。通りの店先に揺れる提灯の明かり、浴衣姿で連れ立つ家族やカップルの姿、どこからともなく香ってくる線香の匂い。そんな一つひとつが旅情をかき立て、忘れがたい思い出として心に残ります。
散歩を終えたら、宿に戻ってもう一度温泉に浸かるのも良いですし、庭を眺めながら冷たいお茶をいただくのも贅沢な時間の使い方です。道後温泉の夜は、ただ静かに流れていく時間そのものがご馳走なのです。
2日目は松山城とロープウェイ街で歴史と自然を感じる朝散歩
道後温泉で一泊した翌日は、少し早起きして松山市内の名所を巡るのがおすすめです。特に「松山城」とその麓にある「ロープウェイ街」は、歴史と自然を同時に感じられる散策コースとして人気があります。
松山城は、1602年に加藤嘉明によって築かれた城で、現存12天守の一つに数えられる歴史的価値の高いスポットです。道後温泉からは路面電車で約15分、そこからロープウェイまたはリフトで城山の上まで登ることができます。朝の空気は澄んでいて、頂上からの景色は絶景。松山市内だけでなく、瀬戸内海まで一望できるパノラマは、まさに心が洗われるような感動を与えてくれます。
天守閣内では、甲冑の試着体験や、歴代城主の資料展示もあり、ただ景色を見るだけでなく、歴史を学びながら散策できるのが魅力です。特に朝の時間帯は比較的空いていて、静かな雰囲気の中でじっくりと見学することができます。
城を下った後は、ロープウェイ街をのんびり歩いてみましょう。この通りにはカフェやお土産屋、アンティークショップなどが立ち並び、どのお店にも地元らしさが感じられます。朝食がまだの方は、人気のカフェで地元食材を使ったモーニングプレートをいただくのもおすすめ。愛媛県産のフルーツやジャム、こだわりのパンなどが堪能できます。
また、通りのあちこちには「坂の上の雲」ゆかりのモニュメントや文学碑なども設置されており、文学好きにとっても興味深いエリアとなっています。夏目漱石や正岡子規といった文豪の足跡をたどるような感覚で街を歩くのも一興です。
朝の松山城とロープウェイ街の散策は、ただの観光にとどまらず、歴史と文化、自然を一気に感じられる贅沢な時間。旅の2日目のスタートにふさわしい、穏やかで充実した朝の過ごし方です。
ランチは「五志喜」の鯛めし!愛媛グルメを堪能できる名店紹介
松山観光を満喫したら、そろそろお腹も空いてくる頃。そんなときにぜひ立ち寄ってほしいのが、道後温泉からもアクセスしやすい老舗の和食店「五志喜(ごしき)」です。創業はなんと380年以上前という、歴史ある名店で、愛媛の郷土料理を味わうならここしかないと評判です。
五志喜の名物といえば、なんといっても「鯛めし」。愛媛の鯛めしには2つのタイプがあり、「南予風」は鯛の刺身を生のままタレに漬けてごはんにかけて食べるスタイル、一方で「中予・東予風」は、鯛を炊き込んだ混ぜごはんタイプです。五志喜で提供されているのは中予風の炊き込み鯛めしで、鯛の旨味がごはん全体に染み込んだ、上品で深い味わいが特徴です。
ごはんは土鍋で炊かれており、炊きたての状態で提供されるため、蓋を開けた瞬間に立ちのぼる香りだけでも幸せな気持ちに包まれます。表面を彩る鯛の身はふっくらとしており、箸でほぐすたびにほろりと崩れ、口の中で優しく広がっていきます。添えられた薬味やだし汁を使って、ひつまぶしのように味変しながら楽しめるのも嬉しいポイントです。
また、セットメニューでは愛媛名物の「じゃこ天」や「伊予さつま汁」なども味わえるため、一度の食事でさまざまな郷土の味に触れることができます。特にじゃこ天は、地元産の小魚を骨ごとすり潰して揚げたもので、プリッとした食感と濃い旨味がクセになります。
お盆の時期は混み合うため、開店直後の時間帯や予約しての来店がおすすめです。店内は和モダンで落ち着いた雰囲気。家族連れやカップル、一人旅の方でも入りやすい雰囲気づくりがされていて、どんなシチュエーションでも安心して利用できます。
「旅先で何を食べたか」は、旅の満足度を大きく左右します。その点で言えば、五志喜の鯛めしは間違いなく記憶に残る逸品。愛媛の恵みをぎゅっと詰め込んだ一皿を味わいながら、旅の思い出をひとつずつ噛みしめるような時間を過ごせます。
道後温泉周辺で買うべきお土産ベスト5と地元限定商品まとめ
旅の最後を締めくくるお楽しみといえば、やはり「お土産探し」です。道後温泉周辺には、地元ならではの逸品がずらりと並んでいて、どれを選ぶか迷ってしまうほど。ここでは、実際に買ってよかったと感じたお土産ベスト5と、見逃せない地元限定商品を紹介します。
まず第1位は、「一六タルト」。愛媛のお土産といえばこれ、と言っても過言ではない定番中の定番です。しっとりとしたカステラ生地で、柚子風味のこしあんを巻いたタルトは、年代問わず喜ばれる鉄板アイテム。個包装で配りやすいのも魅力です。
第2位は、「坊っちゃん団子」。道後温泉を舞台にした夏目漱石の小説『坊っちゃん』にちなんで名付けられたこの和菓子は、緑・黄・茶の三色団子が串に刺さっており、見た目も可愛くてSNS映えもばっちり。小さめで食べやすく、甘さも控えめなので女性人気も高いです。
第3位は、「みかんジュース」。愛媛といえば柑橘王国。中でも「蛇口からみかんジュース」が体験できる店舗もあり、観光の一環としても楽しめます。瓶詰めやパウチタイプのジュースは、お土産として持ち帰るのにぴったり。中には無添加・ストレート果汁100%の商品もあり、ギフトにもおすすめです。
第4位は、「今治タオル」。少し足を延ばせば本場の今治市に行けますが、道後温泉でも専門店がいくつかあり、肌触りの良い高級タオルが手に入ります。温泉旅行の記念として、自分用にもひとつ持って帰りたくなる品質です。
第5位は、「道後温泉オリジナルコスメ」。地元の温泉水を使ったスキンケア商品や、柑橘系の香りを使ったボディミスト、石けんなどは女性に大人気。デザインも可愛く、おしゃれなパッケージでテンションが上がります。
これらのお土産は、道後ハイカラ通りや道後温泉駅周辺で揃えることができます。旅の記憶をカタチに残すなら、お土産選びは抜かりなく。時間に余裕を持って、お気に入りの一品をじっくり探してみてください。
帰り道も癒されたい人へ:松山空港で楽しむお盆限定イベント情報
旅の終わりが近づいてくると、どこか名残惜しい気持ちがこみ上げてきます。そんな帰路も楽しく締めくくれる場所が、松山空港です。道後温泉から松山空港までは車やリムジンバスでおよそ30〜40分。アクセスが良く、出発直前まで観光気分を保てるのもこの地域の魅力です。
松山空港は地方空港としては比較的大きく、ショップやレストラン、展示スペースなどが充実しています。特にお盆の時期になると、空港内では季節限定のイベントや催しが行われることもあり、最後まで旅の余韻に浸ることができます。2025年のお盆には、地元の伝統芸能「伊予万歳」のパフォーマンスや、みかんジュースの無料試飲コーナー、愛媛の特産物即売会が予定されていました。時間帯によっては、空港内のロビーでミニコンサートが開かれることもあり、帰りの待ち時間すら楽しみに変えてくれます。
また、空港内のお土産ショップ「ANA FESTA」や「スカイショップ」で販売されている限定アイテムは要チェック。先ほど紹介した一六タルトや坊っちゃん団子はもちろん、空港限定パッケージの今治タオルや、ご当地キャラ「みきゃん」のグッズなど、旅の締めくくりにぴったりな品揃えです。混雑を避けたい場合は、搭乗手続き後の制限エリアにもお土産屋があるので、早めに保安検査を済ませてからゆっくり選ぶのもおすすめです。
空港内にはカフェやレストランも複数あり、最後の食事として「宇和島風鯛めし」や「じゃこ天うどん」などを味わうことができます。旅の始まりに味わった料理を、もう一度食べることで、旅を静かに振り返る時間にもなります。
さらに、松山空港では「足湯」が設置されていることでも知られています。飛行機の待ち時間に、温泉地の名残を感じながら、心身をリラックスさせることができるユニークな施設です。旅の終わりにもう一度、道後の湯のぬくもりを思い出させてくれるような、粋な演出です。
松山空港は、単なる出発点・帰着点ではなく、道後温泉旅行の最後の“おもてなし”を体験できる場所。お盆という特別な時期だからこそ、旅の締めくくりも華やかに、そして穏やかに過ごすことができます。
実際に行って分かった!お盆でもゆっくり過ごせる道後温泉の魅力とは
お盆といえば、全国的にどこも観光客でごった返す時期。正直、行く前は「道後温泉もきっと混んでいるだろうな」と覚悟していました。けれど、実際に訪れてみると、混雑はあるものの落ち着いた雰囲気が保たれており、観光地特有の“疲れる混雑”とは一線を画していました。
その理由は、道後温泉が“観光のテンポを自分で決められる街”だからです。温泉地としての規模はそこまで大きくないものの、散策できる範囲に魅力的なスポットが凝縮されており、どこも徒歩圏内。バスや路面電車を使う必要がある場合も、移動距離は短く、のんびりと行動できます。
そして、何より印象的だったのが、人の“密度”ではなく“質”です。訪れている人々が皆、穏やかな時間を過ごそうとしているのが伝わってきて、ギスギスした雰囲気やせかせかした様子がない。これは温泉地特有の空気かもしれませんが、道後温泉ではそれが際立っていました。お盆という特別なタイミングでも、心を落ち着けて過ごせるというのは、大きな魅力です。
また、歴史と文化が日常に溶け込んでいるため、観光しながら“学び”も得られるのが道後温泉ならでは。建物の造形、食文化、文豪たちの足跡——どれもが訪れるたびに発見を与えてくれます。観光地でありながら、押しつけがましさのない自然な案内や、お店の人々のさりげないおもてなしも、居心地の良さに直結しています。
2日間という短い滞在でも、温泉で癒やされ、散策で心を洗い、食事で地元の味を堪能し、静かな夜に余韻を感じる。そんな一連の流れが、ごく自然に、ストレスなく楽しめるのが道後温泉の真の強みです。お盆にどこへ行こうかと迷っている方に、自信を持っておすすめできる旅先でした。
まとめ
「道後温泉」で過ごすお盆の1泊2日旅行は、予想以上に充実し、心から癒やされる体験となりました。アクセスの良さに加え、歴史ある温泉文化、食の豊かさ、そして何より“ちょうど良い”賑わいが、夏の旅先として理想的なバランスを提供してくれます。
道後ハイカラ通りの賑やかさとレトロな雰囲気、温泉本館での贅沢な入浴体験、老舗旅館「ふなや」のおもてなしと絶品料理、松山城の爽快な眺め、そして旅の締めくくりにふさわしい松山空港の空間設計。どの瞬間も丁寧に記憶に残る旅でした。
お盆だからこそ、どこか遠くへ行きたくなる。けれど、混雑や移動の疲れは避けたい。そんなわがままを、すべて受け止めてくれるのが道後温泉。次のお盆は、ぜひこの癒やしの温泉地で、心と体をリセットしてみてはいかがでしょうか。