目次(もくじ)
- 1 信州旅の始まりは松本城から:国宝が語る歴史の深み
- 2 松本城周辺を歩く:城下町の情緒あふれる街並み散策
- 3 春爛漫の桜名所へ:松本城の桜とその見頃を逃さないために
- 4 高遠城址公園へ足を延ばす:“天下第一の桜”が咲き誇る名所
- 5 上田城の歴史と桜の融合:真田家の足跡をたどる小旅行
- 6 開智学校と旧開智学校:松本の近代建築と教育史を巡る
- 7 信州グルメを味わう:郷土料理と城下町の名物を堪能
- 8 四季折々の絶景を求めて:城と自然が織りなす写真スポット
- 9 旅の締めくくりにおすすめの温泉地:浅間温泉と美ヶ原温泉
- 10 春の信州旅を快適に楽しむための持ち物と服装のポイント
- 11 城と桜をテーマにした旅のモデルルートと所要時間の目安
- 12 観光客が見落としがちな松本城周辺の隠れスポット紹介
- 13 電車・バス・車別に解説:信州城巡りのアクセス完全ガイド
- 14 まとめ
信州旅の始まりは松本城から:国宝が語る歴史の深み
長野県の中信地方に位置する松本市は、信州の玄関口とも言える存在であり、春の旅行には最適なロケーションです。その中心にそびえるのが、国宝・松本城。日本に現存する五重六階の天守を有する城として、深い歴史と美しい景観で知られています。「烏城(からすじょう)」とも呼ばれる黒漆塗りの外観が、澄んだ青空や春の桜と見事なコントラストを描き出します。
松本城は戦国時代の末期、文禄年間(1590年頃)に完成したとされ、石川数正やその子康長らによって築かれました。城の構造には戦の知恵が色濃く反映されており、敵の侵入を防ぐための狭間や石落としなど、各所に防御の工夫が施されています。また、天守からの眺望は素晴らしく、北アルプスの山々を背景に城下町を一望できます。
春には松本城の内堀を囲むようにソメイヨシノやしだれ桜が咲き誇り、観光客の目を楽しませます。「夜桜会」などのイベントも開催され、ライトアップされた天守と夜桜の幻想的な風景は、写真映えすること間違いなしです。
さらに、松本城の近くには博物館や記念館もあり、歴史に触れるコンテンツが充実しています。戦国時代から江戸、そして明治へと時代を超えてきた松本城は、まさに信州旅のスタートにふさわしいスポットです。
松本城周辺を歩く:城下町の情緒あふれる街並み散策
松本城を訪れたなら、ぜひその周辺もゆっくりと散策してみてください。松本の城下町は、現代の便利さの中にも歴史的な趣を色濃く残しています。特におすすめなのが「中町通り」と「縄手通り」という2つの観光ストリート。いずれも徒歩圏内にあり、歴史ある建築と現代のショップが見事に融合しています。
中町通りは「蔵の街」として知られ、白壁と黒漆喰のコントラストが美しい土蔵造りの建物が並びます。ここにはカフェ、ギャラリー、雑貨店などが軒を連ねており、旅の合間の休憩やお土産選びにぴったりのエリアです。また、通りの途中にある「中町・蔵シック館」は江戸時代の商家を活用した資料館で、当時の暮らしを感じることができます。
一方の縄手通りは、カエルの像が象徴的なユニークな通りです。「四柱神社」へ続くこの道は、昔ながらの縁日を思わせる雰囲気が漂い、昔懐かしい玩具や甘味処、骨董店などが所狭しと並んでいます。特に子ども連れの旅行者やレトロ好きな方には、訪れる価値があります。
そして、城下町を歩いていると、ふとした路地に小さな神社や古い石畳が現れ、まるで時代を遡ったかのような気分になります。都市部の喧騒とは違う、静かで落ち着いた時間が流れており、観光だけでなく「暮らし」に近い風景を楽しむことができます。春の温かい日差しの中で、この街並みを歩くだけでも旅の価値は十分にあるでしょう。
春爛漫の桜名所へ:松本城の桜とその見頃を逃さないために
松本城の魅力はその天守閣や歴史だけではありません。春になると、城を取り囲むように咲き誇る桜が訪れる人々の心を惹きつけます。特に、ソメイヨシノやしだれ桜が堀沿いに並び、天守とともに咲き揃う光景はまさに絶景です。この時期は多くのカメラマンや観光客が訪れ、フォトジェニックな景色を収めようと賑わいます。
松本城の桜は例年、4月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。気温や気候によって開花のタイミングが前後するため、松本市観光情報センターや公式サイトなどで最新の開花情報をチェックするのがおすすめです。また、開花期間中は「松本城夜桜会」や「国宝松本城桜並木光の回廊」といったライトアップイベントも開催され、昼と夜で異なる表情の桜を楽しめるのが特徴です。
夜には天守閣がライトに照らされ、桜の花びらが幻想的に浮かび上がる様子は、まるで夢の世界に迷い込んだかのような美しさです。昼間のにぎやかさとはまた違った静謐な雰囲気の中で、しっとりと春を感じることができます。
桜の名所であるがゆえに、花見シーズンは非常に混雑します。できるだけ早い時間に訪れるか、平日を狙うと比較的落ち着いて鑑賞できます。なお、城内に入る際はチケットが必要ですが、外からでも十分に堀越しに桜と天守を眺めることができます。春の信州旅において、松本城の桜は外せないスポットです。
高遠城址公園へ足を延ばす:“天下第一の桜”が咲き誇る名所
松本城を拠点に、少し足を延ばして訪れてほしいのが伊那市にある「高遠城址公園」です。車で約1時間半ほど南下するとたどり着くこの地は、かつて高遠城が築かれていた場所であり、現在は日本有数の桜の名所として知られています。「天下第一の桜」と称されるほどその美しさには定評があり、毎年20万人以上の花見客が訪れるほどの人気スポットです。
高遠城址公園で見られる桜は「タカトオコヒガンザクラ」という固有種で、ソメイヨシノよりもやや赤みが強く、密集して咲く姿が特徴的です。約1500本の桜が園内を埋め尽くすように咲き誇る様子は、どこを見ても花、花、花。特に満開時には足元まで花びらが敷き詰められたようになり、まるでピンクの絨毯を歩くかのような幻想的な感覚を味わえます。
園内には本丸跡や石垣、復元された太鼓櫓などがあり、城跡としての趣もしっかりと残っています。歴史と自然が調和するこの空間は、単なる桜の名所ではなく、文化的価値も高い観光地です。また、開花時期には「高遠さくら祭り」も開催され、地元の特産品を販売する屋台やステージイベントが楽しめるなど、観光としての魅力も十分に詰まっています。
アクセスは公共交通機関でも可能ですが、本数が限られるため車での移動が便利です。松本からの日帰りコースとしても組み込みやすく、信州の春をより深く味わう旅の一環としておすすめです。
上田城の歴史と桜の融合:真田家の足跡をたどる小旅行
松本を拠点に、もう一つの歴史と桜の名所として立ち寄りたいのが「上田城」です。長野県東部、上田市に位置するこの城は、戦国武将・真田昌幸によって築かれ、徳川軍を二度にわたって退けたことで有名です。今も多くの歴史ファンや大河ドラマ「真田丸」の影響で観光客が絶えない場所です。
上田城の魅力は、その戦略的な構造とともに、周囲に咲き誇る桜にもあります。城跡である上田城跡公園には約1000本の桜が植えられており、春になると一斉に咲き誇り、赤い橋と城壁、桜の淡いピンクが絶妙なコントラストを生み出します。特に櫓門を背景にした桜の景色は、写真映えするスポットとしても人気です。
公園内には真田神社もあり、武将たちの勇姿や信仰の歴史に触れることができます。また、真田家ゆかりの資料が展示されている上田市立博物館や、観光案内所では歴史ガイドツアーも行われており、より深い理解が得られます。散策後には、城下町で名物の「真田そば」や地酒を楽しむのもおすすめです。
上田城は桜の名所としても優れており、例年4月上旬から中旬にかけてが見頃となります。夜にはライトアップもされ、昼間とは違った幻想的な風景を楽しむことができます。松本からは車で約1時間半、電車で約2時間とアクセスも良好なため、日帰りでも十分に訪問可能です。真田家の勇ましい歴史とともに、春の桜を味わう小旅行として、上田城は魅力的な立ち寄り先です。
開智学校と旧開智学校:松本の近代建築と教育史を巡る
松本市には、城だけでなく明治時代の近代建築を今に伝える貴重なスポットが存在します。それが「旧開智学校」です。1876年に建てられたこの建物は、日本に現存する最古の小学校建築のひとつであり、重要文化財にも指定されています。松本城から徒歩圏内に位置し、城見学とあわせて訪れる観光ルートとして人気です。
旧開智学校の建築様式は、「擬洋風建築」と呼ばれる和洋折衷のデザインで、外観には洋風のバルコニーや窓枠を持ちながら、屋根には瓦や唐破風が取り入れられており、日本独自の建築美が感じられます。正面中央には「開智学校」と記された美しい看板が掲げられており、フォトスポットとしても有名です。
内部には、当時の教室を再現した展示や、明治時代の教科書、学用品などが展示されており、日本の近代教育の歩みを視覚的に学ぶことができます。また、初代校長の机や児童たちの机、オルガンなども保存されており、まるで明治時代にタイムスリップしたような感覚を味わえるのも魅力の一つです。
現在は新たに「開智学校」として機能する新校舎も建てられており、旧校舎とは対照的な現代建築と隣接しているため、過去と現在を対比しながら教育の変遷を感じることができます。松本城の歴史的な重厚さとは異なる、文化と教育の視点から松本を理解する貴重な場所として、旧開智学校は非常におすすめです。
信州グルメを味わう:郷土料理と城下町の名物を堪能
信州、特に松本周辺を旅するうえで欠かせないのが、その豊かな食文化です。自然に恵まれた信州は、四季折々の山の幸、清らかな水で育まれるそばや地酒など、郷土色あふれるグルメが豊富にそろっています。旅の楽しみのひとつとして、歴史ある城を巡るだけでなく、地域ならではの味を堪能することも忘れてはなりません。
まず松本を代表するグルメといえば、「信州そば」が挙げられます。標高の高い土地で栽培されるそばは風味が強く、のど越しも抜群。特に「手打ちそば」の店が多く、職人の技によって丁寧に打たれたそばは、香りと歯ごたえの良さが魅力です。おすすめは「ざるそば」や「天ざる」ですが、寒い季節には温かい「かけそば」や「にしんそば」も身体に染みわたります。
また、松本は馬肉を使った料理でも知られています。地元では「さくら肉」として親しまれ、馬刺しとして提供されることが多いですが、最近ではユッケや馬肉のすき焼きなども人気があります。脂が少なくさっぱりとした味わいは、健康志向の旅行者にも好評です。
城下町の風情を感じながら味わえるグルメスポットも多数あります。「中町通り」や「縄手通り」には、老舗の食堂や新進気鋭のカフェ、地元の素材を活かしたレストランが並び、気軽に郷土料理を楽しめるのも魅力のひとつです。特に中町通りの古民家を改装した飲食店では、落ち着いた雰囲気の中で地酒や地ビールとともに信州料理を堪能できます。
さらには、信州ならではの発酵食品も見逃せません。「野沢菜漬け」や「味噌漬け」、「塩丸いか」など、旅の土産としても人気が高い品々が揃っており、現地でしか味わえない鮮度や風味があります。こうしたグルメ体験は、歴史ある街をめぐる旅に、温もりと奥行きを与えてくれることでしょう。
四季折々の絶景を求めて:城と自然が織りなす写真スポット
信州には、歴史ある城と豊かな自然が見事に融合した風景が随所に見られます。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季を通じて異なる表情を楽しめるのがこの地域の大きな魅力です。特に写真好きにとっては、どの季節に訪れても“絵になる瞬間”に出会えることでしょう。
まず松本城は、年間を通して撮影に適した場所です。春の桜はもちろん、夏には天守を包む青葉、秋は紅葉と城壁のコントラスト、冬には雪をかぶった天守が澄んだ空気の中に佇む姿が撮影できます。堀に映る逆さ城や、夕暮れ時のシルエットなど、時間帯によっても異なる美しさが楽しめます。
高遠城址公園や上田城も、桜の時期以外に訪れても見どころがあります。特に高遠城では、秋になると紅葉が本丸周辺を鮮やかに染め上げ、春とはまた違った幻想的な光景が広がります。上田城では、紅葉に彩られた赤い橋と櫓の調和が印象的で、ドラマのロケ地のような風情を感じさせてくれます。
さらに松本市内では、アルプス公園や美ヶ原高原などの展望スポットから、北アルプスを背景にした壮大な景色を撮影できます。美ヶ原高原では早朝の雲海や夕日の時間帯が特に人気で、信州らしい大自然の広がりを存分に味わうことができます。
また、城下町の通りや商家、神社仏閣なども写真映えするスポットが多く、歩きながらのスナップ撮影にも適しています。特に中町通りや縄手通りでは、昔ながらの建築と現代の文化が融合した情景を、写真で切り取ることができるでしょう。
このように、信州の城と自然は一年を通じて美しさを放ち、それぞれの季節が持つ魅力をカメラに収めることができます。旅の思い出をより鮮やかに、心に刻むためにも、カメラを片手に散策する旅スタイルは非常におすすめです。
旅の締めくくりにおすすめの温泉地:浅間温泉と美ヶ原温泉
旅の終わりには、心と体をゆったりと癒す時間が欲しくなります。信州・松本エリアには、観光の余韻をじっくり味わえる温泉地がいくつも点在しており、特に「浅間温泉」と「美ヶ原温泉」は、その代表格として多くの旅行者から支持を集めています。
まず、松本市街地から車でわずか15分ほどの場所にある「浅間温泉」は、1300年以上の歴史を持つ古湯です。古くは武士や文人墨客に愛され、湯治場としても長く利用されてきました。現在では旅館やホテルが立ち並び、観光の後にふらっと立ち寄れるアクセスの良さも魅力のひとつです。泉質は弱アルカリ性の単純温泉で、肌触りが滑らかで「美肌の湯」としても知られています。日帰り入浴が可能な施設も多く、旅の疲れを取るには最適なスポットです。
一方、「美ヶ原温泉」は、松本市の北東部に位置し、標高約1000メートルの美ヶ原高原のふもとに広がる温泉地です。浅間温泉と並ぶ松本の名湯でありながら、より静かで落ち着いた雰囲気が魅力です。自然に囲まれた環境の中、穏やかな時間が流れるこの地では、心身ともにリフレッシュできること間違いありません。泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉で、湯冷めしにくく身体の芯から温まります。
両温泉地ともに、宿泊施設では地元食材をふんだんに使った料理を提供しており、温泉と信州グルメの両方を堪能できるのも楽しみのひとつです。また、夜には星空を眺めながらの露天風呂も人気で、都会ではなかなか味わえない贅沢な時間が過ごせます。
松本観光の締めくくりとして、これらの温泉地に立ち寄ることで、旅の余韻を心ゆくまで楽しむことができます。温泉のぬくもりと信州の空気が、旅の疲れを優しく包み込み、次の旅への活力を与えてくれることでしょう。
春の信州旅を快適に楽しむための持ち物と服装のポイント
春の信州は、日差しが柔らかく自然も目覚め始める魅力的な季節ですが、標高の高い地域が多いため、平地よりも気温が低くなることがあります。そのため、快適に旅行を楽しむには、天候や気温の変化に対応できる服装と持ち物の準備が重要です。
まず服装についてですが、4月の松本周辺は日中こそ15〜20℃前後まで気温が上がることもありますが、朝晩は5℃前後まで冷え込む日も珍しくありません。防寒対策として、薄手のダウンジャケットやウィンドブレーカーなど、軽くて温かい上着を用意しておくと安心です。また、インナーは重ね着できるスタイルがおすすめで、寒暖差に合わせて調整しやすい服装を心がけましょう。
足元は、城跡や公園などを多く歩くことになるため、歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズが理想です。石畳や砂利道もあるので、ヒールや革靴は避けるのが無難です。加えて、晴天の日でも突然のにわか雨に備えて、コンパクトな折りたたみ傘やレインコートも持参すると便利です。
持ち物については、日差しが強くなる日もあるため、帽子やサングラス、日焼け止めなどの紫外線対策グッズも忘れずに持参しましょう。また、標高の高い場所では乾燥しやすいため、リップクリームやハンドクリームも携帯すると役立ちます。観光パンフレットや地図、スマホの予備バッテリーも、移動中の情報収集に欠かせません。
さらに、信州ならではの高原や山地では花粉の飛散も多いため、アレルギーが気になる方はマスクや目薬などの花粉対策用品を持っておくと安心です。カメラやスマホで写真を撮る機会も多いので、撮影に備えて機材やメモリの確認もしておきましょう。
春の信州旅は、快適な服装と細やかな準備があってこそ、より一層その美しさを楽しめます。体調を崩すことなく、心地よく旅を終えるためにも、服装と持ち物にはしっかりと気を配りたいところです。
城と桜をテーマにした旅のモデルルートと所要時間の目安
信州に点在する城と桜の名所を効率よく巡るには、事前にしっかりとルートを計画しておくことが肝心です。観光地がそれぞれ離れているため、移動手段や所要時間を把握することで、限られた時間内でも充実した旅が実現できます。ここでは、松本城を拠点とした2泊3日程度のモデルルートを紹介します。
1日目:松本市内観光と松本城の桜鑑賞
旅のスタートは松本駅から。駅から徒歩約15分で松本城に到着します。午前中は天守の見学と内堀沿いの桜を楽しみ、昼食は近くの中町通りで信州そばを味わいます。午後は旧開智学校や縄手通りを散策し、夕方には松本城での夜桜イベントへ。宿泊は浅間温泉または美ヶ原温泉で、旅の疲れを癒すのがおすすめです。
2日目:高遠城址公園へ日帰りドライブ
朝食後、松本市内から車で約1時間半、伊那市の高遠城址公園へ向かいます。午前中に到着するよう出発すれば、混雑前に園内をゆっくりと散策できます。桜のトンネルを歩き、本丸跡や太鼓櫓を見学しながら写真撮影を楽しみましょう。昼食は伊那名物の「ローメン」や地元のそばを。午後は伊那の地元物産館に立ち寄ってから松本へ戻り、夜は松本市街で信州グルメを堪能します。
3日目:上田城へ向かう歴史の旅
最終日は東へ移動し、真田家ゆかりの上田城へ。車で約1時間半、電車では松本から篠ノ井線としなの鉄道を乗り継いで2時間弱で到着します。桜とともに赤い橋や櫓門を背景に記念撮影を楽しみ、真田神社や博物館で戦国の歴史に触れましょう。昼食は上田名物「美味だれ焼き鳥」など地元料理がおすすめです。午後の新幹線や特急を利用すれば、東京方面への帰路にもスムーズに乗れます。
このルートは、公共交通機関でも車でも移動が可能ですが、効率を重視するならレンタカーの利用が便利です。特に高遠や美ヶ原方面はアクセスが限られているため、時間を有効に使えます。なお、桜の見頃は4月上旬から中旬が中心となるため、訪問時期によっては開花状況を確認のうえでルートを調整するのがよいでしょう。
モデルルートを参考にすれば、限られた日数でも信州の城と桜、そしてグルメや温泉まで存分に満喫することができます。
観光客が見落としがちな松本城周辺の隠れスポット紹介
松本城周辺には観光パンフレットに載っているような有名スポットのほかにも、地元の人々に親しまれている小さな名所や、あまり知られていない魅力的な場所が点在しています。こうした“隠れスポット”は、混雑を避けて静かに過ごしたい旅行者や、他とは違う体験を求める人にぴったりの立ち寄り先です。
まず注目したいのが「源智の井戸(げんちのいど)」です。これは松本市街の中心にある、400年以上の歴史を持つ湧水井戸で、市民にとっては生活に欠かせない存在でした。透明度の高い湧き水は今も枯れることなく流れ続けており、その清らかさに触れると、まるで時間が止まったかのような静けさを感じられます。井戸の周辺にはベンチがあり、喧騒から離れて一息つくには最適な場所です。
もう一つのおすすめは「四柱神社(よはしらじんじゃ)」です。縄手通りのすぐそばにあるこの神社は、全ての願いが叶う「願いごとの神様」として知られており、地元では特別なパワースポットとされています。神社の敷地内には大きな御神木があり、自然に包まれた神聖な空気の中で、静かに心を落ち着けることができます。
さらに、「あがたの森公園」は、明治〜昭和初期の学校建築が残る美しい公園で、観光客があまり足を運ばない穴場です。園内にある「旧松本高等学校」は、クラシカルな木造建築で、かつての文豪や学者たちが学んだ歴史ある場所。今は図書館や展示スペースとして一般開放されており、ゆったりとした時間を過ごすのに最適です。
また、城下町を離れた東山方面には、アートやクラフトに特化した小さな工房やギャラリーも点在しています。観光ルートから外れるため見落とされがちですが、地元作家との交流や、一点ものの作品との出会いがあるなど、ここでしか得られない体験が待っています。
こうした隠れスポットを巡ることで、松本という街のもう一つの顔が見えてきます。有名観光地を訪れたあとに、こうした静かな場所を歩くことで、旅のバランスも整い、心から満足できる時間を過ごせるでしょう。
電車・バス・車別に解説:信州城巡りのアクセス完全ガイド
信州の城と桜を巡る旅は魅力的ですが、観光地が広範囲にわたるため、移動手段によって旅のしやすさが大きく変わります。ここでは、電車・バス・車という3つの主要な交通手段ごとに、それぞれのメリットや注意点を解説し、効率的に城巡りを楽しむためのポイントを紹介します。
電車で巡る場合
公共交通機関を利用する場合、最も起点となるのは「松本駅」です。松本城は松本駅から徒歩で約15分とアクセスも良好で、市内の観光スポットも比較的コンパクトにまとまっているため、徒歩と路線バスの組み合わせでも十分に楽しめます。
高遠城址公園へはJR飯田線「伊那市駅」または「伊那北駅」が最寄りですが、松本からの直通はなく、岡谷や辰野を経由するため乗り換えが必要で、所要時間はおよそ2時間半です。さらに、駅から公園まではバスまたはタクシーでの移動が必要ですので、時間に余裕を持った計画を立てる必要があります。
上田城へは、松本から篠ノ井線で長野方面へ行き、篠ノ井駅でしなの鉄道に乗り換えて「上田駅」で下車します。電車だけで約2時間かかりますが、上田駅から城跡公園までは徒歩圏内なので、アクセスは比較的良好です。
バスを利用する場合
松本市内では周遊型の観光バス「タウンスニーカー」が便利です。松本城や旧開智学校、縄手通り、中町通りなどの主要観光スポットを巡回しており、1日乗車券もあるため、コストを抑えつつ効率よく移動できます。
高遠方面の路線バスは本数が少ないため、事前の時刻確認は必須です。また、繁忙期には臨時バスが運行されることもありますが、席数に限りがあるため早めの乗車が推奨されます。
車で巡る場合
もっとも柔軟に旅を進められるのはやはり車です。松本市内はもちろん、高遠、上田、美ヶ原といった観光地への移動もスムーズで、好きな時間に出発・休憩ができるのが最大のメリットです。特に高遠城址公園や美ヶ原温泉など、公共交通機関ではアクセスがやや不便なエリアも、車なら快適に訪れることができます。
ただし、松本市中心部は道幅が狭く一方通行も多いため、運転には注意が必要です。また、春の観光シーズンは駐車場が混雑しやすいため、早めの到着を心がけると良いでしょう。カーナビやスマートフォンの地図アプリを活用して、渋滞や混雑状況をリアルタイムで確認することも大切です。
旅のスタイルや予算に応じて移動手段を選ぶことで、信州の城と桜をより深く、快適に楽しむことができます。すべての交通手段に一長一短があるため、自分に合った移動計画を立てることが、思い出に残る旅の第一歩となります。
まとめ
「松本城を中心に巡る信州の城と桜の名所旅、歴史と自然が調和する春の贅沢ルート」は、ただの観光旅行ではなく、歴史、自然、文化、そして地域に息づく人々の暮らしを体感できる奥深い旅です。松本城の壮麗な天守や桜の絶景に始まり、城下町の風情ある街歩き、高遠城址や上田城といった歴史的スポット、そしてその土地に根ざしたグルメや温泉の癒しに至るまで、旅を彩る要素は尽きません。
どの場所も、ただ美しいだけでなく、そこにある物語や背景が旅人に深い印象を残します。さらに、服装や持ち物、アクセス手段といった準備を万全にしておくことで、ストレスなく旅を楽しむことができるでしょう。
この記事では、全13の見出しを通じて信州・松本を起点にした春の旅を総合的に案内しました。自然と歴史が溶け合う信州で、城と桜を巡る贅沢な時間を過ごしてみてください。春の信州は、きっとあなたの心に永く残る旅になるはずです。