目次(もくじ)
江の島へのアクセスとおすすめの季節
江の島は、東京都心から電車でわずか1時間ほどで到着するアクセスの良さが魅力です。新宿や渋谷からは小田急線を利用すれば片瀬江ノ島駅まで乗り換えなしで行け、横浜方面からはJR東海道線や江ノ電が便利です。特に江ノ電は、海岸線をのんびりと走る風情あるローカル電車で、車窓からの海の眺めを楽しみながら移動できるのも大きな魅力です。
訪れる季節として最もおすすめなのは、春（4月〜5月）と秋（10月〜11月）です。春には暖かい陽気とともに花々が咲き誇り、江の島サムエル・コッキング苑では季節の花と海のコントラストが美しい風景を作り出します。秋は空気が澄み、富士山と夕焼けのコラボレーションが見事に広がる季節です。夏はもちろん海水浴客で賑わいますが、混雑が気になる人にはオフシーズンの平日訪問が狙い目です。
また、江の島は年間を通じて様々なイベントが開催される場所でもあります。夏の花火大会や冬のイルミネーション「湘南の宝石」は多くの観光客に人気で、海辺の風景と一緒に楽しめる特別なひとときとなります。交通アクセスの便利さと、四季折々の楽しみが詰まった江の島は、誰もが気軽に非日常を感じられるスポットとしておすすめです。
朝の静けさを味わう湘南の海辺散歩
朝の江の島周辺は、日中の賑わいとは打って変わって静寂に包まれています。観光客が本格的に訪れる前の時間帯は、波の音や潮風のささやきが心地よく、まるで時間がゆっくりと流れているかのような感覚になります。特に片瀬江ノ島駅から海沿いを歩いていくルートは、朝の海の表情を間近で感じることができ、散歩好きにはたまらないコースです。
この時間帯は、地元の人たちがランニングをしたり、犬の散歩をしていたりと、湘南ならではの穏やかな日常風景が広がります。観光地でありながら、地元の生活の香りが漂うこの雰囲気こそ、朝の江の島の魅力です。朝日が海の向こうからゆっくりと昇ってくる光景は、特に冬場に美しく、水平線を赤く染めながら一日が始まる瞬間に心が洗われます。
また、江の島大橋を歩いて渡る時間帯も、朝が一番おすすめです。海の上を吹き抜ける爽やかな風と、遠くに見える富士山のシルエット、海面に映る朝焼けの光など、自然の演出が五感を刺激してくれます。静かで人も少ない朝だからこそ、自分のペースで風景を楽しみ、深呼吸しながら散策できるのが魅力です。朝の海辺散歩は、非日常の旅のはじまりにぴったりの穏やかなひとときを与えてくれます。
絶景と味を楽しめる江の島の人気カフェ３選
江の島エリアには、ただの観光地にとどまらず、個性的で絶景が楽しめるカフェが点在しています。海を眺めながらゆっくりとコーヒーを味わう、そんな贅沢な時間を叶えてくれるカフェの中でも、特に訪れてほしい３軒をご紹介します。
まず１軒目は「カフェーマル」。江の島の坂の途中にあるこのカフェは、ウッドデッキのテラス席から相模湾を一望できるロケーションが魅力です。自家焙煎のコーヒーと、地元の素材を活かした焼き菓子が評判で、朝の海を眺めながらいただく一杯は格別。天気が良ければ富士山も見えるので、ゆったりとした朝の時間を過ごすのにぴったりです。
２軒目は「エッグスンシングス 湘南江の島店」。ハワイ発祥のパンケーキ店で、海沿いのテラス席からは江の島と湘南の海が一望できます。名物のたっぷりホイップパンケーキやアサイーボウルを楽しみながら、潮風を感じる時間はリゾート気分そのもの。観光で訪れる人はもちろん、地元の若者やファミリーにも人気で、賑やかさと開放感が両立した雰囲気です。
最後に紹介したいのが、「イルキャンティ・ビーチェ」。片瀬海岸沿いに位置するイタリアンレストランで、朝から営業しているのが特徴。ランチ前の軽食やカフェ利用にも向いていて、バルコニー席では海を眺めながら絶品パスタやカプチーノを楽しめます。ワインやカクテルの種類も豊富で、朝から少し大人な時間を楽しむのにも最適です。
どのカフェもロケーションだけでなく、味や雰囲気にこだわりがあり、旅の思い出を彩るには申し分ありません。江の島の自然とグルメが融合した空間で、心も体もリフレッシュできるひとときを過ごしてみてください。
海と空を一望できるテラス席での贅沢ランチ体験
湘南・江の島を訪れるなら、ぜひとも体験してほしいのが、海と空を同時に感じられるテラス席でのランチです。観光の合間に立ち寄る昼食の時間が、ここではひとつの特別な体験になります。潮風が心地よく、どこまでも広がる水平線を眺めながら食事を楽しめば、日常の疲れがスーッと抜けていくような感覚になるでしょう。
ランチにおすすめの一つが「ロンカフェ」。江の島サムエル・コッキング苑の中にあるこのカフェは、日本初のフレンチトースト専門店としても有名で、その味とともに景色の美しさでも高評価を得ています。江の島の高台に位置しているため、相模湾や鎌倉方面まで見渡せる絶好のロケーションです。フレンチトーストは表面がカリッと香ばしく、中はとろけるような柔らかさで、季節のフルーツとの組み合わせも絶品。甘いものが苦手な方には、チーズやハムを使ったセイボリー系のメニューも用意されています。
また、ランチ時の江の島は混雑しがちですが、テラス席を備えた店舗では開放感があり、混み合っていても圧迫感が少ないのが特徴です。早めの時間に訪れることで、比較的スムーズに入店できることもあります。平日であればさらにゆったりと過ごせるので、予定に余裕を持たせて訪れるのがベストです。
食事の後は、目の前に広がる景色を眺めながらコーヒーやデザートをゆっくり楽しむのもおすすめ。日常では味わえない、贅沢でリラックスした時間がそこにはあります。海の近くで感じる風や、テーブルに差し込む柔らかな光は、まるで自然に抱かれているような心地よさ。こうした細やかな要素が、江の島でのランチタイムを一層特別なものにしてくれます。
午後は江の島名物「しらす丼」とローカルスイーツ巡り
ランチを終えて少し休憩したら、午後の楽しみはやはり「食べ歩き」。江の島では、新鮮なしらすを使った料理や、ここでしか味わえないローカルスイーツが豊富に揃っています。中でも代表的な存在が「しらす丼」。江の島はしらすの水揚げ港としても知られており、釜揚げしらす、生しらすなど、さまざまなスタイルで楽しむことができます。
人気店のひとつが「とびっちょ本店」。観光客に広く知られているこのお店では、贅沢な生しらす丼やしらすのかき揚げ丼など、ボリューム満点のメニューが揃っています。新鮮なしらすのぷりぷりとした食感と、甘みのあるご飯との相性は抜群。特に生しらすは漁の状況によって提供できない日もあるため、出会えたらラッキーな味覚と言えます。土日や観光シーズンには行列ができることもあるので、早めの来店がおすすめです。
食後のスイーツには、江の島ならではのユニークな選択肢がいくつもあります。「江の島プリン」は、レトロなガラス瓶に入った濃厚なカスタードプリンで、観光客の間でSNS映えするスイーツとして人気です。ほんのりビターなカラメルと、なめらかな口当たりが絶妙なバランスで、海を眺めながら味わえば幸せな気分に浸れること間違いなし。
さらに「海苔アイス」や「しらすソフトクリーム」といった、ここでしか味わえない珍しいスイーツも試してみる価値があります。観光地でありながら、価格は手頃で、地元の素材を活かした味づくりにこだわっているのもポイントです。
午後のひとときは、こうした江の島のローカルグルメを味わいながら、散策を楽しむのが王道の過ごし方。海風を浴びながら、食の魅力を少しずつ楽しむことで、旅の満足感は一層高まります。
夕暮れ前に訪れたい絶景スポット「稚児ヶ淵」
江の島の西側に位置する「稚児ヶ淵（ちごがふち）」は、夕暮れ時に訪れると、その美しさに誰もが息をのむ絶景スポットです。ここは島の奥、岩屋洞窟の先に広がる海蝕地形で、ゴツゴツとした岩場の向こうに沈みゆく太陽が見られることから、湘南随一の夕日スポットとして知られています。
海に面したこの場所では、波が打ち寄せる音とともに、空がオレンジやピンク、紫と刻々と表情を変えていく様子を体感できます。晴れた日には、遠くに富士山のシルエットが浮かび上がり、夕日と重なるような瞬間はまさに映画のワンシーンのよう。日中の観光客で賑わう江の島とは一線を画し、静かで神秘的な空気に包まれるのが、稚児ヶ淵の夕暮れです。
アクセスは少し歩きますが、途中の道のりもまた魅力の一つ。江の島の頂上から階段を下りていく道中には、灯台（江の島シーキャンドル）や展望台、緑に囲まれた庭園などが点在し、飽きることがありません。体力に自信がない方には有料の「エスカー（屋外エスカレーター）」も利用可能で、疲れを感じずに絶景ポイントまで到達できます。
夕暮れ時の稚児ヶ淵では、写真を撮る人々や、カップルで肩を並べて静かに空を眺める姿が多く見られます。波の音と風の音しか聞こえない空間で、自然と自分自身と向き合う時間が流れていきます。普段の生活ではなかなか味わえない、圧倒的な静けさと壮大な景色が、この場所にはあります。
日が沈む瞬間には、言葉を失うほどの美しさが広がり、訪れた誰もが「来てよかった」と感じることでしょう。夕暮れ前には必ず訪れてほしい、江の島のハイライトとも言える場所です。
サンセットクルーズで味わう黄金色の海と非日常のひととき
夕暮れ時の江の島をもうひとつ、特別な形で楽しみたいなら、ぜひ「サンセットクルーズ」に参加してみてください。片瀬江ノ島のヨットハーバーや小型船着き場からは、湘南の海を周遊するクルージングツアーが定期的に出航しており、その中でも特に人気なのが、夕日が沈む時間帯に合わせたサンセット便です。
クルーズ船に乗り込み、ゆっくりと陸から離れていくと、視界には一面の海が広がります。船の上では、波に揺られながら海と空が溶け合うように染まっていく光景を、誰にも邪魔されることなく堪能できます。風に吹かれながらデッキに立ち、空がオレンジや紅に変わっていく様子を眺める体験は、まさに非日常の極みです。
特におすすめのコースは、江の島をぐるりと回るルート。島の西側ではちょうど太陽が海に沈む瞬間を見ることができ、晴れていれば富士山と夕日のシルエットが水面に映える圧巻の光景が広がります。時間とともに刻一刻と変わる色のグラデーションは、写真や動画では決して伝えきれない、生の感動があります。
船内ではドリンクサービスがあるプランもあり、シャンパンや地元のクラフトビールを片手に過ごすクルーズタイムは、大人のための贅沢なひととき。友人や恋人と訪れるのはもちろん、一人旅で自分と向き合う時間を持つのにもぴったりです。海の上という解放感が、普段の思考をリセットしてくれる効果もあるのかもしれません。
船の揺れが心地よく、日が沈んだあとのマジックアワーには、空が深い青と紫のグラデーションに変わり、夜へと静かに移り変わっていきます。この時間帯になると、岸辺の灯りや江の島シーキャンドルのイルミネーションも見え始め、幻想的な景色の中でクルーズは幕を閉じます。
湘南の海を、ただ眺めるだけでなく“体感”することで、旅の記憶はより深く、特別なものになるでしょう。
日帰りでも楽しめる！湘南の魅力をギュッと詰め込んだ1日プラン
湘南・江の島エリアは、その魅力の豊富さに比べて、非常にコンパクトにまとまっているのが特徴です。そのため、都心からの日帰り旅行でも十分に満喫することができます。アクセスが良好で移動時間が少なく済む分、観光、食事、自然体験など多彩な楽しみを無理なく組み込めるのが最大の魅力です。
午前中は、片瀬江ノ島駅に到着したら、海沿いの道をのんびり歩きながら、江の島の入り口へ。朝の澄んだ空気の中で海を眺めながら歩けば、それだけで心が整っていくような気分になります。時間があれば、江ノ電に乗って鎌倉方面へ短時間のプチ旅を加えるのもおすすめです。
午前中はカフェでモーニングを楽しみ、昼はテラス席で海を眺めながらのランチ。午後は江の島散策とグルメ体験、そして夕方には稚児ヶ淵での絶景タイム。その後、時間が許すならサンセットクルーズで海上から江の島の夕日を満喫。これだけの内容を、詰め込んでいるようでいて、実は自然に流れるように楽しめるのが、湘南のすごいところです。
江の島の観光施設や飲食店は、観光客の多さに対応して営業時間も比較的長めに設定されています。特に週末や連休中はイベントも多く、日帰りでもしっかり楽しめるような工夫がされています。さらに、トイレや休憩所などのインフラも整備されているため、初めて訪れる人でも安心して過ごせます。
もし一日を通してゆったり過ごしたいなら、混雑する昼の時間帯を避け、早朝から夕方前までに主要なスポットを巡るスケジュールがおすすめです。そうすれば、混雑も避けられ、より自分のペースで江の島を楽しむことができます。
湘南の魅力は、観光地としての華やかさだけでなく、自然や人の温もり、空気の柔らかさにあります。日帰りだからこそ、余計な荷物を背負わず、身軽にこの土地の空気に触れてみてください。きっと、また来たくなる「何か」が見つかるはずです。
江の島で見つけた、大切な人と過ごすための特別な時間
江の島は、ただの観光地ではなく、大切な人との思い出を深めるのにふさわしい“時間の場所”でもあります。恋人、家族、友人――誰と訪れるかによって、その表情はガラリと変わりますが、共通して言えるのは、自然の美しさと地元の温もりが人と人の距離をぐっと縮めてくれるということです。
例えば、恋人と訪れる場合。江の島の頂上にある展望灯台「江の島シーキャンドル」からの夕景を一緒に眺める時間は、言葉がいらないほど心が通じ合うひとときとなるでしょう。天気が良ければ遠くに富士山、眼下には湘南の海と街並みが広がり、自然が演出してくれるロマンチックな空間に包まれます。日没後にはイルミネーションが灯り、幻想的な雰囲気が一層ふたりの時間を特別なものにしてくれます。
家族で訪れた場合には、江の島水族館でのひとときや、名物しらす丼の食べ比べ、散策中に見つけた手焼きせんべい店での体験など、自然と笑顔が生まれる瞬間が至るところに散りばめられています。特に子ども連れなら、海岸での貝殻拾いや、カモメにパンくずをあげるような何気ない遊びも、心に残る思い出になります。
友人との旅行であれば、江ノ電に揺られながらのんびりとした電車旅や、カフェ巡り、海辺での記念撮影など、気兼ねなくワイワイ楽しめるアクティビティが豊富です。旅の途中でふと見つけた雑貨店や路地裏の小さなベンチで、何気ない会話を交わす時間さえも、この地では特別に感じられます。
そして、誰かと一緒にいるからこそ気づけるのが、相手の新しい一面や、普段は言えない気持ちです。海や風、空の色が少し背中を押してくれて、普段よりも素直に思いを伝えたくなる――そんな空気が江の島にはあります。大切な人とともに過ごすには、これ以上ないほど贅沢な空間と時間が、ここには揃っているのです。
まとめ
湘南・江の島での1日は、ただ観光スポットを巡るだけではなく、五感すべてを使って“今”を味わう体験に満ちています。朝の静かな海辺の散歩から始まり、絶景カフェでのブレックファースト、青く広がる海を見下ろしながらのランチタイム。そして名物グルメのしらす丼に舌鼓を打ち、島の奥で見る圧巻の夕焼け、さらには海の上から感じるサンセットクルーズと、日常から一歩離れた特別な時間が一日を通して
アクセスの良さに加え、日帰りでも十分に満足できるスケール感。観光とリラクゼーションが両立するこの土地は、都会に生きる人々にとって、まさに“心を整える”ための場所です。大切な人と訪れれば、共有する記憶がより濃くなり、一人で訪れても、日常を少し離れて自分自身と向き合う貴重な時間が手に入ります。
江の島という場所は、季節ごとに姿を変えながら、訪れる人それぞれに異なるメッセージを送ってくれます。景色、食、人、空気。そのすべてが織りなす特別な1日を、あなたもぜひ、湘南の海で感じてみてください。きっと帰る頃には、心のどこかに「また来たい」という灯がともっていることでしょう。