目次(もくじ)
- 1 新宿から江ノ島までのアクセス方法と所要時間をチェック
- 2 朝イチで行きたい!江ノ島の絶景を望む展望スポット「シーキャンドル」
- 3 散策にぴったり!江の島島内の歴史と風情ある路地を歩く楽しみ
- 4 ランチはここで決まり!テラス席が人気の「アロハテーブル江ノ島」で海風ランチ
- 5 食後は「稚児ヶ淵」で波音に癒されながらのんびりひと休み
- 6 江ノ電で海沿いを走る特別な時間〜鎌倉高校前駅で映画のような一瞬を〜
- 7 人気急上昇中のおしゃれカフェ「THE GOOD GOODIES」で本格コーヒータイム
- 8 初夏の陽ざしを浴びながら楽しむ片瀬海岸の砂浜散歩
- 9 夕暮れどきに絶対訪れたい「サンセットテラス」で見る湘南の夕陽
- 10 夜はライトアップされた江ノ島シーキャンドルをもう一度楽しむロマンチックな締めくくり
- 11 まとめ
新宿から江ノ島までのアクセス方法と所要時間をチェック
都心から江ノ島へのアクセスは非常に良好で、日帰り旅行にも最適な距離にあります。特に新宿駅から出発する場合、小田急線の「特急ロマンスカー」を利用すれば、乗り換えなしで約1時間15分で片瀬江ノ島駅に到着することができます。この直通ルートは座席指定でゆったりと座れるため、週末のリラックス旅にもぴったりです。また、運賃も比較的手頃で、事前予約をすれば窓側の眺望の良い席を確保することも可能です。
もう一つの選択肢として、JR湘南新宿ラインを使い、藤沢駅で江ノ電に乗り換えるルートも人気です。このルートは乗り換えは発生しますが、江ノ電のローカル感あふれる車窓風景を楽しむことができるため、多くの観光客に愛されています。新宿から藤沢まではおよそ1時間、その後江ノ電に乗り換えて江ノ島駅まで約10分程度。江ノ電は各駅停車ながらも、海沿いや住宅地をのんびりと走るその雰囲気が、旅の始まりを彩ってくれるでしょう。
片瀬江ノ島駅は、竜宮城を模したユニークな外観でも有名で、到着した瞬間から非日常の空気に包まれます。駅前には観光案内所やコンビニもあり、事前準備を整えられる環境が整っています。さらに、駅から徒歩数分で海に出られるというロケーションの良さも魅力のひとつ。日帰り旅でも、効率的に行動できるスタート地点となるでしょう。
旅を始めるにあたり、乗り換えアプリを活用して最新の時刻や運行情報をチェックすることも忘れずに。特に週末や連休は混雑が予想されるため、少し早めの出発がおすすめです。朝の時間を有効に使うことで、江ノ島の魅力を余すことなく堪能できます。
朝イチで行きたい!江ノ島の絶景を望む展望スポット「シーキャンドル」
江ノ島のシンボルとして親しまれている「江の島シーキャンドル」は、朝の時間帯に訪れることで特別な魅力を感じることができます。朝一番の澄みきった空気と柔らかな光の中で見る湘南の景色は、昼間とはまた違った美しさを放ちます。特に初夏の朝は湿度も低く、視界も良好な日が多いため、遠くには富士山の姿が見えることもあり、思わず息をのむような絶景に出会えるでしょう。
シーキャンドルへは江ノ島の入り口から徒歩で登っていくこともできますが、「エスカー」という屋外エスカレーターを利用すれば、体力に自信のない人でも楽に上まで行くことができます。途中には様々な神社やお土産店が点在しているため、散策しながら向かうのもおすすめです。
展望台に到着すると、相模湾を一望できる360度のパノラマが広がります。朝の光が海面に反射してキラキラと輝く様子は、まさにこの時間帯ならではのご褒美です。また、周囲にはベンチや芝生もあり、朝食を持参してピクニック気分を味わうのも贅沢な過ごし方でしょう。
シーキャンドルは夜になるとライトアップされて幻想的な雰囲気を楽しむことができますが、朝の静けさと爽やかさもまた格別です。観光客の少ない時間帯に訪れることで、よりゆったりとした気持ちで景色を楽しむことができるでしょう。展望デッキからの風に吹かれながら、これから始まる江ノ島1日の旅に思いを馳せる──そんなスタートにぴったりのスポットです。
訪れる前には営業時間や天候を確認することも大切です。強風や荒天の場合は展望デッキが一時的に閉鎖されることもあるため、事前チェックを忘れずにしておきましょう。
散策にぴったり!江の島島内の歴史と風情ある路地を歩く楽しみ
江ノ島の魅力は海の景色だけにとどまりません。島内を歩けば、歴史的な建物や昔ながらの商店、情緒あふれる路地などが連なり、まるで時間が少しだけ遡ったような感覚に包まれます。シーキャンドルのある頂上エリアから島の奥へ進むと、観光客で賑わう表通りを離れて、静かな裏路地や民家の並ぶ通りが現れます。このエリアこそが、江ノ島のもう一つの表情に触れられる絶好のスポットです。
江ノ島はかつて修行僧たちが訪れた霊場でもあり、島内には江島神社をはじめとする神聖な場所が点在しています。江島神社は、辺津宮(へつみや)、中津宮(なかつみや)、奥津宮(おくつみや)の三社で構成されており、それぞれに異なるご利益や伝承があります。参道を歩きながら、朱塗りの鳥居や石段、祠を見ていくと、自然と厳かな気持ちにさせられることでしょう。
道中には、手焼きせんべいや和菓子、地元の海産物を販売する昔ながらの店が軒を連ねています。どの店も個性的で、観光地にありがちな「量産型」ではない、地域に根ざした味と雰囲気を持っているのが特徴です。特に人気なのが、タコを丸ごとプレスして焼き上げる「たこせんべい」。その場で焼きたてを提供してくれる店舗もあり、出来たての香ばしさは格別です。
さらに裏路地に足を踏み入れると、猫がひなたぼっこをしていたり、洗濯物が風に揺れていたりと、まるで誰かの故郷を訪ねたような安心感が漂います。このような静かな路地では、カメラを片手に散策するのもおすすめです。建物の造りや庭先の植木など、目を凝らすと多くの小さな発見があります。
江ノ島島内の散策は、派手なアトラクションこそないものの、足元から伝わってくる生活の気配や歴史の重みを感じられる体験です。観光地らしい賑わいの裏にある、こうした「素顔の江ノ島」に触れることで、旅の印象はより深く、記憶に残るものになるはずです。
ランチはここで決まり!テラス席が人気の「アロハテーブル江ノ島」で海風ランチ
江ノ島を歩き回ったあとは、そろそろお腹も空いてくる時間です。そんなときに立ち寄りたいのが、片瀬江ノ島駅から徒歩数分、海沿いに位置する人気のカフェレストラン「アロハテーブル江ノ島」です。このお店は、ハワイアンテイストの料理と開放感のあるテラス席が魅力で、観光客はもちろん、地元の人々にも愛されています。
店内はウッドとグリーンを基調とした南国リゾート風のインテリアで統一されており、江ノ島にいながらハワイ気分を味わえる空間が広がります。人気の理由は、やはりそのロケーション。テラス席からは海が見渡せ、潮風を感じながらのランチは格別です。晴れた日には青空と海を背景に、料理の写真を撮る人の姿も多く見られます。
メニューも豊富で、定番のロコモコプレートやアヒポキ、ガーリックシュリンプのプレートなど、どれもボリューム満点で味も本格的。特に女性に人気なのが、アサイーボウルやフレッシュなサラダ、トロピカルドリンクのセットで、見た目にも華やかでSNS映えすること間違いなしです。加えて、アルコール類も充実しており、昼間からビールやカクテルを楽しむ人も多く、ちょっとしたバカンス気分に浸れます。
また、スタッフの接客も丁寧で、混雑時でも気持ちよく過ごせる工夫がされています。人気店であるため、週末や祝日には待ち時間が発生することもありますが、公式サイトや予約アプリから事前に席を確保できる場合もあるので、予定が決まっている場合は事前予約がおすすめです。
食事をしながら江ノ島の海と空をゆったりと眺める時間は、日々の喧騒を忘れさせてくれる特別なもの。アロハテーブル江ノ島でのランチタイムは、ただ空腹を満たすだけでなく、心も解きほぐしてくれる癒しのひとときとなるでしょう。
食後は「稚児ヶ淵」で波音に癒されながらのんびりひと休み
ランチでお腹を満たしたあとは、少し足を延ばして江ノ島の西端にある絶景スポット「稚児ヶ淵(ちごがふち)」へ向かいましょう。稚児ヶ淵は、波が打ち寄せる岩場が広がる海岸線で、観光客にも地元の人々にも親しまれている静かな癒しの場所です。シーキャンドルや江島神社のある頂上から歩いて20分ほどの距離にあり、途中には洞窟で有名な「岩屋」もあります。
このエリアの魅力は、何といっても自然がそのまま残されていること。舗装された道から岩場に下りると、波が岩に当たる音、潮の香り、海鳥の鳴き声が一斉に響き渡り、五感が自然と解放されていきます。初夏の穏やかな陽気の日には、潮風を受けながら岩場に腰かけて、ただぼんやりと海を眺めるだけで、まるで時間が止まったかのような感覚を味わえるでしょう。
また、稚児ヶ淵は夕方のサンセットスポットとしても有名ですが、昼下がりの時間帯も非常に美しい表情を見せてくれます。海の青と空の青が溶け合うように広がり、時折サーファーが沖を横切っていく姿も見られます。写真を撮るにも最高のロケーションで、自然光が柔らかく差し込む時間帯は、どの角度から撮っても絵になります。
ベンチや屋根付きの休憩所はないものの、平らな岩が多いため、レジャーシートを敷いてくつろぐのもおすすめです。飲み物や軽食を持っていけば、簡単なピクニック気分を味わうこともできます。ただし、岩場は滑りやすい場所もあるので、スニーカーなど歩きやすい靴で訪れるのがベストです。
また、この場所には「悲恋の物語」が伝わっており、稚児と僧侶の切ないエピソードからこの名が付いたとされています。そんなロマンチックな背景を知ると、海を見つめる時間にもどこか情緒が加わり、一層心に響くひとときになるかもしれません。
江ノ島という観光地の中でも、喧騒を離れて自分と向き合えるこの静かな空間は、旅の途中にひと息つくのにぴったりな場所。日々の忙しさで張り詰めた気持ちを解き放ち、自然のリズムに身をゆだねてみてください。
江ノ電で海沿いを走る特別な時間〜鎌倉高校前駅で映画のような一瞬を〜
江ノ島観光の後半は、ぜひ江ノ電に乗ってのんびりとした海辺の旅を楽しんでみましょう。江ノ島電鉄、通称「江ノ電」は、藤沢から鎌倉までの全長わずか10kmほどのローカル線ですが、車窓から眺める湘南の海岸線や古民家、緑に包まれた坂道の風景は、どこか懐かしく、映画やアニメのような情景を感じさせてくれます。
中でも、ぜひ途中下車して訪れたいのが「鎌倉高校前駅」。この駅は、ホームからそのまま海が望める絶好のロケーションにあり、目の前には国道134号線が走っています。踏切越しに広がる海と空、そしてゆっくりと進む江ノ電の車両。この風景は多くの映像作品やCM、さらには海外のアニメファンにも人気のスポットとして知られています。
特に有名なのが、アニメ『スラムダンク』のオープニングシーンに登場することで、国内外からファンが訪れる「聖地」としての一面。アニメと同じアングルで写真を撮るために、平日でも多くの観光客がカメラを構えている姿を見かけます。海風に吹かれながら、しばし時の流れを忘れて立ち尽くす瞬間は、まさに映画のワンシーンのよう。
駅周辺には小さなベーカリーやカフェも点在しており、テイクアウトして海辺のベンチで軽食を楽しむのも素敵な過ごし方です。昼下がりの柔らかな光の中で見る江ノ電と海のコントラストは、都会では決して味わえない特別な時間を与えてくれます。
また、江ノ電は車体が比較的小さく、地元の人々の生活と密接に関わっていることも感じられる点が魅力です。駅と駅の間隔も短いため、気になるスポットがあれば気軽に途中下車して散策を楽しむことができます。住宅地の間をすり抜けるように走る場面では、まるで誰かの生活の中を旅しているような気分になるでしょう。
江ノ電は単なる移動手段ではなく、まさに「旅の風景そのもの」。鎌倉高校前駅でのひとときを通じて、湘南の魅力をさらに深く味わってみてください。
人気急上昇中のおしゃれカフェ「THE GOOD GOODIES」で本格コーヒータイム
江ノ電でのんびりとした海辺の旅を満喫したら、次に立ち寄りたいのが、最近SNSや口コミで注目を集めているカフェ「THE GOOD GOODIES(ザ グッドグッディーズ)」です。このカフェは、鎌倉と江ノ島のちょうど中間あたり、腰越エリアにひっそりと佇む隠れ家的存在で、地元の人々や観光客の間でじわじわと人気を集めています。外観はシンプルながらも洗練されたデザインで、一歩店内に足を踏み入れると、ウッドとアイアンを基調としたモダンかつ温かみのある空間が広がっています。
このカフェの魅力は、なんといってもコーヒーのクオリティの高さ。バリスタが一杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れてくれるスペシャルティコーヒーは、豆の持つ個性を最大限に引き出しており、香り豊かで奥深い味わいが楽しめます。豆は全国から厳選されたロースターから仕入れており、月替わりで異なるフレーバーを楽しめるのも魅力のひとつ。エスプレッソ系のメニューや、ミルクを使ったラテアートも美しく、コーヒー好きにはたまらない一杯に出会えるでしょう。
コーヒーと一緒に楽しみたいのが、自家製スイーツの数々。季節のフルーツを使ったタルトや、焼きたてのフィナンシェ、ヴィーガン対応のブラウニーなど、素材にこだわった優しい味わいのスイーツが揃っています。軽めのランチや軽食も提供されているため、カフェタイムだけでなくブランチや早めのディナーにも利用可能です。
窓際の席からは江ノ電の線路が見えるため、列車が通るたびにちょっとしたワクワク感を味わえます。店内の雰囲気も落ち着いていて、一人で静かに過ごすのにも、友人や恋人との語らいにもぴったりの空間です。Wi-Fiや電源も完備されており、旅の途中で写真の整理やちょっとした調べ物をするのにも便利です。
観光地の喧騒から少し離れた場所にある「THE GOOD GOODIES」は、まさに“心を整える”ための場所。江ノ島の旅の途中に、こんなカフェでゆっくりとした時間を過ごすことで、旅全体の印象がさらに豊かになること間違いありません。
初夏の陽ざしを浴びながら楽しむ片瀬海岸の砂浜散歩
カフェでのひとときを堪能したら、再び海辺へと戻り、片瀬海岸の砂浜を歩いてみましょう。片瀬海岸は江ノ島の玄関口に位置する開放的なビーチで、広々とした砂浜と視界いっぱいに広がる水平線が魅力です。特に初夏のこの時期は、まだ海水浴シーズン前の穏やかな雰囲気が漂っており、混雑も控えめ。のんびりと散歩を楽しむには絶好のタイミングです。
足元にはサラサラとした砂、耳に届くのは絶え間なく寄せては返す波の音。シンプルなこの体験が、都市では決して味わえない深い癒しを与えてくれます。波打ち際を裸足で歩けば、海水の冷たさと潮風の心地よさが一層鮮明に感じられ、身体も心もリフレッシュされることでしょう。
浜辺では、サーフィンやビーチヨガを楽しむ人の姿もちらほら見かけます。早朝から活動するサーファーも多く、この時間帯であれば、海面を滑るように波に乗るその姿を眺めるのも一興です。夕方にかけては犬の散歩をする地元の人や、ジョギングを楽しむ人も増え、観光地でありながらも“暮らしのある風景”に触れることができるのも片瀬海岸の魅力です。
また、海岸線を歩きながらふと振り返ると、後方には江ノ島のシルエットが優雅に浮かび上がります。シーキャンドルの塔が遠くに見えるその風景は、まるで絵葉書のよう。夕暮れ時には空がオレンジやピンクに染まり、海面に映る光がまるで宝石のように輝き始めます。
海岸には所々にベンチも設置されており、歩き疲れたら腰掛けてぼーっと海を眺めるのもおすすめ。潮の香りと穏やかな風が、旅の高揚感をそっと落ち着けてくれる時間になります。周囲には売店やカフェもあり、アイスクリームや冷たいドリンクを片手に歩けば、まさに初夏のバカンス気分そのものです。
歩くだけで特別な気分になれる片瀬海岸の散歩は、旅の中でとても贅沢な時間となるでしょう。観光名所巡りとは一味違う、湘南ならではのゆるやかな時間の流れを、ぜひ味わってみてください。
夕暮れどきに絶対訪れたい「サンセットテラス」で見る湘南の夕陽
片瀬海岸でのんびりと散歩を楽しんだら、1日の締めくくりには「サンセットテラス」で湘南の夕陽を眺める時間を持ちましょう。サンセットテラスは江ノ島の西側、稚児ヶ淵の上にある開放的な展望スペースで、相模湾に沈む夕陽をダイレクトに望める絶景スポットです。その名の通り、夕暮れ時の風景が圧巻で、訪れた人々の多くが息をのむ瞬間に出会っています。
太陽が少しずつ水平線へと近づいていく様子を、ゆったりとした気持ちで眺める時間は、旅の中でも特に印象的なものとなるでしょう。空がオレンジから赤、そして紫へとグラデーションを描く光景は、まるで映画のエンディングのような美しさ。日中に見た海の青さが、夕暮れとともに温かみのある金色へと変わっていく様子は、自然の神秘そのものです。
この場所は地形的にも優れていて、江ノ島の岩場の上に位置しているため、視界を遮るものがほとんどありません。そのため、天候が良ければ遠くに富士山のシルエットが浮かび上がることも。特に冬から初夏にかけての季節は空気が澄んでいるため、富士山と夕陽が並ぶ「ダブル絶景」に出会える可能性も高まります。
サンセットテラスには手すりやベンチも整備されており、写真を撮るにも、ただ座って眺めるにも最適な環境が整っています。また、ここではあえてスマホを置いて、ただ目の前の光景に没入するのもおすすめです。潮風に吹かれながら、静かに夕陽が沈むのを見届ける時間は、普段気づけない小さな感情や思いをそっと引き出してくれるような力があります。
日没時間は季節によって異なるため、訪れる前にチェックしておくとベストタイミングで絶景に出会えるでしょう。日が沈むと気温も下がってくるので、羽織れる上着を持参するのがおすすめです。
観光地として有名な江ノ島ですが、日が傾くこの時間帯には、人の動きもゆったりとなり、少しずつ静寂が戻ってきます。そんな中で見る湘南の夕陽は、騒がしい日常から一歩離れ、自分自身と向き合えるような、深く心に残る瞬間となるはずです。
夜はライトアップされた江ノ島シーキャンドルをもう一度楽しむロマンチックな締めくくり
夕陽が沈み、湘南の空が次第に群青色に染まり始めると、江ノ島にまた新たな表情が現れます。その中心となるのが、日中にも訪れた「江の島シーキャンドル」。夜になるとこのシンボルタワーは美しくライトアップされ、まるで幻想的な灯台のように島を照らします。昼間とは異なるその姿は、旅の最後を締めくくるにふさわしい、ロマンチックで静かな時間を提供してくれます。
シーキャンドルのライトアップは、季節やイベントによって色や演出が変化することでも知られています。例えば、夏には青や水色を基調とした爽やかな光、冬にはイルミネーションイベント「湘南の宝石」と連動して、色とりどりの光が塔を彩ります。初夏の時期は、夕涼みとともにシンプルで美しいライトアップが楽しめるのが特徴で、静かな夜の海とのコントラストがなんとも言えない美しさを醸し出しています。
展望台は夜間も営業しており、頂上からは星空とともに、遠くに灯る街の明かりや、波間に揺れる漁船の光が見渡せます。昼間に見たパノラマとはまったく異なる、柔らかな光に包まれた夜の景色は、どこか優しく、心を落ち着かせてくれます。カップルや家族連れはもちろん、一人旅でも思わず立ち止まってしまうような静けさと感動がここにはあります。
また、周辺のサムエル・コッキング苑も夜間にはライトアップされ、幻想的な植物のシルエットや花々がほのかな光に浮かび上がります。海風が通り抜ける園内を歩きながら、波の音と灯りに包まれる体験は、日中の観光とはひと味違った“夜の江ノ島”ならではの魅力です。
帰り道には、駅周辺のカフェやバーで最後の一杯を楽しむのも良いでしょう。ライトアップされたシーキャンドルを背に、旅の思い出を語り合う時間は、きっと特別なものになるはずです。江ノ島の夜は、昼のにぎやかさを忘れさせるほど穏やかで、訪れる人の心をじんわりと包み込んでくれます。
こうして、朝から夜まで、まる一日をかけて楽しむ湘南・江ノ島の海旅は、観光地でありながらどこか“生活に寄り添った温かさ”を感じられる旅になるでしょう。最後にもう一度シーキャンドルを見上げて、静かに一日を締めくくってみてください。
まとめ
湘南・江ノ島で過ごす初夏の1日は、都市の喧騒から離れ、海と空、そして風のリズムに身を委ねる贅沢な時間です。朝は新宿からのスムーズなアクセスで始まり、シーキャンドルから眺める爽快な景色で旅の気分が一気に高まります。島内の歴史と風情に触れながらの散策では、古くから続く街並みと地域の人々の生活が感じられ、観光というより「暮らしの中にお邪魔する」ような不思議な感覚に包まれるでしょう。
ランチには海風を感じながら味わえるテラス席のある人気店での食事、午後は稚児ヶ淵でのんびりとしたひと休み。海岸の静けさと、岩場に打ち寄せる波の音が、心の奥まで染み渡ります。その後の江ノ電の旅では、まるで映画の中に入り込んだような風景に出会い、鎌倉高校前駅で見る海と電車の絶景は旅のハイライトの一つとなるはずです。
さらに、「THE GOOD GOODIES」のようなおしゃれなカフェでのコーヒータイムは、旅の疲れを癒し、ひとりの時間にも、誰かとの時間にも、静かな彩りを与えてくれます。片瀬海岸では初夏の風を全身で感じながら、ゆるやかな砂浜の時間を満喫。夕暮れにはサンセットテラスで湘南の夕陽を見送り、夜は再びライトアップされたシーキャンドルを訪れて、旅の締めくくりとします。
朝から夜まで1日かけて楽しむ江ノ島の旅は、ただ観光するだけでなく、心の余白を取り戻すようなひとときが詰まっています。時間に追われることの多い日常を少しだけ離れて、自然や人の温かさに触れ、そして静かに過ごす時間。それこそが、この場所の一番の魅力なのかもしれません。
この旅のプランを参考に、あなた自身のペースで湘南・江ノ島を歩いてみてください。何気ない風景の中に、きっと忘れられない一瞬が見つかるはずです。