目次(もくじ)
はじめに|4月の北海道旅行の魅力とは?
4月の北海道は、冬の厳しい寒さが和らぎ、春の訪れを感じることができる特別な季節です。本州ではすでに桜が散ってしまっている頃ですが、北海道では桜の開花が4月下旬から始まるため、少し遅めの花見を楽しむことができます。また、雪解けとともに大地が鮮やかな緑を取り戻し、美瑛や富良野などの丘陵地帯では、美しいパッチワークの風景が広がります。
さらに、4月は観光の穴場シーズンでもあります。ゴールデンウィーク前のこの時期は、観光客の数も比較的少なく、宿泊施設の予約も取りやすい傾向があります。冬のアクティビティが終わり、夏の観光シーズンが始まる前の静かな時期だからこそ、のんびりとした旅を満喫できます。
また、北海道ならではの春限定グルメも魅力のひとつです。雪どけを迎えたばかりの新鮮な山菜や、春キャベツ、ホタテ、サクラマスなど、この時期にしか味わえない食材が豊富に揃います。特に、北海道の酪農地帯では、春に収穫される牛乳を使ったスイーツが人気で、季節限定のソフトクリームやチーズケーキなどが楽しめます。
北海道の4月は、冬の名残と春の訪れが同時に感じられる貴重な時期。雪景色と桜のコントラストを楽しめるのは、全国でも北海道ならではの魅力です。これから、東京から行く北海道旅行のプランを詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
東京から北海道へ|おすすめのアクセス方法と移動のポイント
東京から北海道へ行く場合、主な移動手段は飛行機、新幹線、フェリーの3つがあります。それぞれの特徴を比較しながら、おすすめの移動方法を紹介します。
飛行機でのアクセス
飛行機を利用すれば、東京(羽田・成田)から北海道(新千歳空港、函館空港、旭川空港など)まで約1時間30分〜2時間程度で到着します。JAL、ANAをはじめ、LCC(Peach、Jetstar、Spring Japanなど)も運航しており、早めに予約すれば1万円以下で往復チケットを手に入れることも可能です。時間を節約したい人には、飛行機が最も便利な選択肢です。
注意点としては、新千歳空港から各観光地までの移動手段を事前に考えておくこと。札幌方面へ行く場合はJR快速エアポートが便利ですが、美瑛・富良野などへのアクセスにはレンタカーやバスの利用が必要になります。
新幹線でのアクセス
東京から北海道新幹線を利用すると、新函館北斗駅まで約4時間30分で到着します。そこから函館市内へは30分ほどのアクセス。飛行機に比べて移動時間はかかるものの、荷物の制限がなく、車窓から東北や津軽海峡の景色を楽しめる点が魅力です。また、新幹線なら天候の影響を受けにくく、欠航の心配が少ないのもメリットです。
函館観光をメインにする場合は、新幹線を利用するのも一つの手。ただし、札幌や道東方面へ行く場合は、函館からさらに特急列車やレンタカーでの移動が必要になります。
フェリーでのアクセス
のんびりと船旅を楽しみたい人には、フェリーも選択肢の一つです。東京から直接北海道への航路はありませんが、大洗(茨城県)から苫小牧へ向かうフェリーが運航しています。所要時間は約19時間と長時間ですが、車を持ち込めるため、現地での移動がしやすくなるというメリットがあります。
また、夜行フェリーを利用すれば、船内で宿泊できるため、移動と宿泊を兼ねた旅も可能。船旅ならではのゆったりとした時間を楽しみたい人にはおすすめです。
それぞれの移動手段には一長一短がありますが、スケジュールや予算、目的地に応じて最適な方法を選びましょう。
春の北海道スイーツ巡り|絶対に食べたい限定スイーツBEST5
北海道はスイーツの宝庫として知られていますが、春ならではの限定スイーツも見逃せません。4月に訪れるなら、ぜひ味わいたいスイーツを厳選して5つ紹介します。
1. 牧場直送ミルクを使った春限定ソフトクリーム
北海道といえば、濃厚なソフトクリームが人気ですが、春の時期に搾乳された牛乳は特に甘みが増していると言われています。新千歳空港にある「ミルクスタンド」や、富良野の「フラノデリス」では、春限定の新鮮なミルクを使った特別なソフトクリームが楽しめます。
2. さくらチーズケーキ(小樽・LeTAO)
小樽の有名パティスリー「LeTAO(ルタオ)」では、春限定でさくら風味のチーズケーキが登場します。桜の香りがふんわり広がるふわとろのチーズケーキは、春を感じるのにぴったり。
3. いちご大福(函館・五勝手屋本舗)
北海道産の大粒いちごを使った大福も、この時期に食べたいスイーツの一つです。函館の老舗和菓子店「五勝手屋本舗」では、甘酸っぱいいちごと優しい甘さの餡が絶妙なハーモニーを奏でます。
4. 春限定バターサンド(札幌・六花亭)
北海道土産としても有名な六花亭の「マルセイバターサンド」は、春限定でさくら風味の特別バージョンが登場。しっとりしたクッキーと濃厚なバタークリームに、ほのかな桜の風味が加わった逸品です。
5. ハスカップスイーツ(千歳・もりもと)
北海道の特産フルーツ「ハスカップ」を使ったスイーツは春にも楽しめます。千歳の「もりもと」では、ハスカップをたっぷり使ったタルトやゼリーが販売されており、甘酸っぱさが爽やかな味わいです。
北海道の春スイーツは、乳製品や果物を活かしたものが多く、季節限定の味を楽しめるのが魅力です。ぜひ、旅の合間に立ち寄ってみてください。
絶景ドライブコース①|富良野・美瑛で見る春の丘陵風景
北海道の中でも特に美しい景観を楽しめるエリアとして知られる富良野と美瑛。4月になると雪解けが進み、丘陵地帯には緑が戻り始めます。ドライブをしながら、春の訪れを感じる絶景スポットを巡ってみましょう。
四季彩の丘
美瑛町にある「四季彩の丘」は、色とりどりの花畑が広がる絶景スポット。4月はまだ本格的な花畑シーズンには早いですが、雪が溶けたばかりの広大な丘陵地帯の風景は、それだけでも息をのむ美しさです。
パッチワークの路
美瑛の代表的なドライブコース「パッチワークの路」では、丘の上から見下ろす田園風景が楽しめます。春になると雪が部分的に溶け、畑の緑と残雪の白が入り混じった幻想的な景色を作り出します。
青い池
美瑛の「青い池」は、四季を通じて異なる表情を見せる観光名所。4月になると氷が溶けはじめ、エメラルドブルーの水面が姿を現します。晴れた日には、池の表面に空や木々が映り込み、より一層美しい景色が楽しめます。
富良野チーズ工房
ドライブの合間に立ち寄りたいのが「富良野チーズ工房」。ここでは、春に搾乳された新鮮な牛乳を使ったチーズが楽しめます。試食コーナーもあるので、自分好みのチーズを探してみるのも楽しいです。
富良野・美瑛エリアは、春の爽やかな風を感じながらドライブするのに最適な場所です。これから訪れる夏のラベンダーシーズンとは異なる、静かで落ち着いた北海道の風景を堪能できます。
絶景ドライブコース②|函館・大沼で楽しむ桜と湖のコントラスト
北海道の春を代表する絶景スポットの一つが、函館と大沼公園エリアです。このエリアでは、湖と山々の自然美に加え、4月下旬には美しい桜が見頃を迎えます。東京ではすでに散ってしまった桜を、北海道で再び楽しむことができるのが魅力です。
五稜郭公園の桜
函館を代表する桜の名所「五稜郭公園」では、約1,600本のソメイヨシノが咲き誇ります。星形の堀に囲まれた公園内は、桜のピンクと堀の青が美しく調和し、まるで絵画のような風景が広がります。特に、五稜郭タワーの展望台から眺める桜景色は圧巻です。夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
大沼国定公園の春景色
函館から車で約40分の場所にある「大沼国定公園」は、駒ヶ岳を背景に広がる湖沼地帯が特徴の自然豊かなエリアです。4月になると湖畔の桜が咲き、青空と水面に映るピンクの花が美しいコントラストを作り出します。
大沼ではボートに乗って湖上からの景色を楽しんだり、サイクリングロードを走りながら春の風を感じたりすることができます。湖周辺にはカフェやレストランも点在し、のんびりとした時間を過ごすのにぴったりの場所です。
函館山からの夜景
函館といえば夜景が有名ですが、春の澄んだ空気の中で見る夜景は格別です。4月の夜はまだ冷え込むこともありますが、その分、空気がクリアで光がより美しく見えます。五稜郭公園や大沼で昼の桜を楽しんだ後は、夜景スポットに立ち寄るのもおすすめです。
函館・大沼エリアは、桜と湖、山々の美しさを一度に楽しめる絶好のドライブコース。春ならではの北海道の風景を存分に堪能できるエリアです。
4月ならではのイベント情報|桜まつりや春フェスをチェック!
北海道では4月になると、各地で春を祝うイベントが開催されます。特に、桜まつりや春の味覚を楽しめるフェスは、旅行のスケジュールに組み込むとより一層楽しめます。
松前さくらまつり(松前町)
北海道で最も早く桜が咲く松前町では、4月下旬から5月にかけて「松前さくらまつり」が開催されます。松前城を背景に、約250種1万本の桜が咲き誇る景色は圧巻です。祭り期間中は、地元グルメの出店や郷土芸能の披露もあり、桜だけでなく地域文化も楽しむことができます。
静内二十間道路桜並木(新ひだか町)
「日本さくら名所100選」にも選ばれた静内二十間道路桜並木は、約7kmにわたって桜のトンネルが続く絶景スポットです。例年4月下旬から5月上旬にかけて桜が見頃を迎え、ドライブしながら美しい景色を楽しむことができます。桜並木の途中には駐車スペースもあるので、車を降りてゆっくり歩いて楽しむのもおすすめです。
札幌・円山公園の花見イベント
札幌市内で桜を楽しむなら「円山公園」が定番スポットです。4月下旬には花見客でにぎわい、公園内ではバーベキューをしながら桜を楽しむことができます。札幌市中心部からもアクセスしやすいため、気軽に訪れることができるのも魅力です。
4月の北海道では、桜だけでなく、春の味覚や地元の文化を楽しめるイベントが各地で開催されています。旅行日程と合わせて、ぜひチェックしてみてください。
北海道旅行の服装と持ち物|4月の気候に合わせた準備ガイド
北海道の4月は本州の春とは異なり、まだ寒さが残る日が多いのが特徴です。旅行を快適に楽しむためには、服装選びが重要になります。ここでは、北海道の4月の気候と、それに適した服装や持ち物について詳しく解説します。
4月の北海道の気温と気候
4月の北海道の気温は、地域によって大きく異なります。札幌や函館では日中の気温が10℃前後になることが多いですが、朝晩は冷え込み、5℃以下になる日も珍しくありません。旭川や帯広などの内陸部では、さらに寒い日が続き、場合によっては氷点下まで下がることもあります。
また、北海道では4月でも雪が降ることがあります。特に道東や道北では、突然の雪やみぞれに遭遇する可能性があるため、防寒対策をしっかりしておく必要があります。
4月の北海道旅行におすすめの服装
● アウター:朝晩の寒さに備え、軽めのダウンジャケットや厚手のコートを持参すると安心です。フリースやウィンドブレーカーも便利。 ● トップス:セーターや厚手のカーディガンを着て、気温に応じて脱ぎ着しやすいレイヤードスタイルがおすすめです。 ● ボトムス:デニムや厚手のパンツを選び、特に屋外を観光する日は風を通しにくい素材のものが良いでしょう。 ● 靴:防水性のあるスニーカーやブーツが理想的。雪解け水で足元が濡れることもあるため、防水スプレーを使うとさらに安心です。 ● 小物:手袋、マフラー、帽子などの防寒アイテムがあると、寒い日の外出が快適になります。
持ち物リスト
● 折りたたみ傘:突然の雨やみぞれに対応できるように準備しておきましょう。 ● 日焼け止め:春でも紫外線は意外と強いため、屋外観光が多い場合は持っていくと便利です。 ● カイロ:朝晩の冷え込みが厳しいときに役立ちます。 ● モバイルバッテリー:寒さでスマホのバッテリーが減りやすいため、長時間の外出時には携帯しておくと安心です。
4月の北海道旅行では、まだ冬の気候が残ることを念頭に置いて服装を選ぶことが大切です。寒暖差に対応できるよう、重ね着を基本に準備を整えましょう。
宿泊はどこがおすすめ?エリア別の人気ホテル&温泉宿
北海道旅行の宿泊先は、旅の満足度を大きく左右する重要なポイントです。ここでは、エリアごとにおすすめの宿泊施設を紹介します。
札幌|観光の拠点に便利なホテル
● JRタワーホテル日航札幌:札幌駅直結の高層ホテルで、アクセス抜群。天然温泉付きで観光の疲れを癒せます。 ● クロスホテル札幌:スタイリッシュなデザインと充実した朝食が人気のホテル。大通公園やすすきのへも徒歩圏内です。
函館|夜景と温泉を楽しむ宿
● ラビスタ函館ベイ:函館の夜景を一望できる展望温泉が人気。朝食の海鮮丼も絶品。 ● 望楼NOGUCHI函館:高級感のある温泉宿で、全室スイート仕様。静かにくつろぎたい方におすすめです。
富良野・美瑛|大自然の中で泊まるなら
● 新富良野プリンスホテル:富良野の丘陵地帯にあるリゾートホテル。ドラマのロケ地としても有名。 ● 白金温泉郷 ホテルパークヒルズ:美瑛エリアで温泉を楽しめる宿。青い池にも近く、観光に便利です。
登別・洞爺湖|温泉を満喫するならここ
● 登別温泉 第一滝本館:北海道を代表する温泉宿で、種類豊富な温泉が魅力。 ● ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ:洞爺湖を一望できるラグジュアリーホテル。食事も高評価。
北海道はエリアごとに異なる魅力があり、宿泊施設も多様です。目的に応じて最適な宿を選び、快適な旅を楽しみましょう。
旅の締めくくり|お土産にぴったりな北海道スイーツ&特産品
旅行の最後には、北海道ならではのお土産を選びたいものです。ここでは、特に人気のスイーツや特産品を紹介します。
● 白い恋人(石屋製菓):定番の北海道土産。サクッとしたラングドシャにホワイトチョコレートが挟まれています。
● じゃがポックル(カルビー):北海道産のじゃがいもを使ったサクサクのポテトスナック。
● 六花亭のバターサンド:ラムレーズン入りのバタークリームをクッキーで挟んだ、北海道ならではの味わい。
● 花畑牧場の生キャラメル:口どけの良いキャラメルが人気。プレミアムな味わいが楽しめます。
● 北海道限定のビール・ワイン:サッポロクラシックや十勝ワインなど、お酒好きの方には特におすすめです。
お土産は空港や駅の売店、人気のスイーツ店で購入できます。旅の思い出とともに、お気に入りのお土産を選んでください。
まとめ
4月の北海道旅行は、春の訪れを感じながらも、まだ冬の名残が楽しめる特別なシーズンです。東京からのアクセス方法を考慮しながら、スイーツ巡りや絶景ドライブを満喫し、春のイベントや温泉宿でゆったりとした時間を過ごすのがおすすめです。
北海道の春は気温差が大きいため、服装には注意しつつ、現地の気候に適した準備をしておくことが大切です。宿泊先やお土産選びも計画的に進めることで、より充実した旅が実現できます。
春ならではの北海道の魅力を存分に味わい、思い出に残る旅を楽しんでください。