目次(もくじ)
はじめに:3月の北海道で春を先取りする魅力とは?
3月の北海道は、まだ雪景色が広がる一方で、少しずつ春の訪れを感じられる特別な季節です。冬の厳しい寒さが和らぎ始める時期でありながら、道内の多くの地域ではまだ雪が残っており、美しい白銀の世界を楽しむことができます。スキーやスノーボードといったウィンタースポーツもまだ十分に楽しめるほか、雪景色を眺めながらの温泉や、春の訪れを感じさせるグルメも味わうことができます。
また、3月は観光客のピークが少し落ち着くため、人気の観光スポットも比較的混雑せずに楽しめるのが魅力です。さらに、航空券や宿泊施設の料金が比較的安くなる時期でもあり、お得に旅行できるチャンスです。
北海道ならではの春の訪れを感じられる風景として、雪解けが進む大地や、早咲きの花々が咲き始めるエリアがあります。特に道南の函館や室蘭などでは、3月下旬になると徐々に春らしい景色が見られるようになります。
3月の北海道旅行では、冬のアクティビティを楽しみながら、少しずつ訪れる春の気配を感じることができるのが最大の魅力です。本記事では、そんな3月の北海道で楽しめる雪景色、温泉、海鮮グルメなどのおすすめスポットや体験を詳しく紹介していきます。
まだ楽しめる!3月の北海道の雪景色が美しいエリア5選
3月の北海道では、まだまだ雪景色を楽しめるエリアが多くあります。特に道央や道東では、3月いっぱいまで雪が残り、幻想的な白銀の風景を堪能することができます。ここでは、3月でも雪景色が美しいおすすめのスポットを5つ紹介します。
美瑛・青い池(道央)
美瑛町にある「青い池」は、冬になると水面が凍り、雪に覆われた幻想的な景色が広がります。3月には雪が降る日も多く、青い池の周囲が真っ白な雪に包まれることで、より神秘的な雰囲気が生まれます。特に夕方からはライトアップも行われ、暗闇に浮かび上がる幻想的な青い光は必見です。
層雲峡(道央)
北海道有数の渓谷である層雲峡は、冬になると氷瀑(凍った滝)が見られることで有名です。3月でもまだ氷瀑は残っており、アイスクライミングを楽しむことも可能です。また、周辺には温泉も多く、雪景色を眺めながらの露天風呂は格別です。
知床五湖(道東)
世界遺産に登録されている知床半島は、3月でも流氷が見られるエリアとして知られています。知床五湖周辺では、まだ厚い雪が積もっており、スノーシューを履いてトレッキングを楽しむことができます。特に晴れた日には、雪原と湖が織りなす絶景を眺めることができるため、訪れる価値は十分にあります。
大沼国定公園(道南)
函館市の近くにある大沼国定公園は、3月でも雪景色が残っており、湖面が一部凍結していることもあります。大沼の湖畔を歩きながら、雪をまとった駒ヶ岳を眺めるのは贅沢なひとときです。また、運が良ければ野生動物と出会えることもあります。
旭岳(道央)
北海道最高峰の旭岳は、標高が高いため3月でも多くの雪が残っています。ロープウェイを利用すれば、山頂付近の広大な雪景色を一望でき、スノーハイキングも楽しめます。天気が良い日には、遠くの大雪山系まで見渡せるため、写真映えする景色が広がります。
3月の北海道は、まだまだ冬の名残を感じられる時期です。雪景色を存分に楽しみたいなら、これらのスポットを訪れてみると良いでしょう。
温泉でぽかぽか!雪景色を眺めながら楽しむ絶景温泉スポット
3月の北海道では、まだまだ寒さが残るため、温泉に浸かりながら雪景色を眺める贅沢な体験ができます。特に露天風呂から見る雪景色は格別で、日常の疲れを癒してくれるでしょう。ここでは、3月におすすめの絶景温泉を紹介します。
登別温泉(道央)
北海道を代表する名湯「登別温泉」は、豊富な泉質を誇り、肌に優しい硫黄泉や美肌効果のある鉄泉など、多様な温泉が楽しめます。特に冬の時期は、雪化粧をした山々を眺めながらの露天風呂が人気です。温泉街の「地獄谷」では、湯気が立ち上る幻想的な風景を楽しむこともできます。
十勝川温泉(道東)
北海道の十勝地方にある「十勝川温泉」は、世界的にも珍しいモール温泉が楽しめることで有名です。植物由来の有機物を含んだ湯は、美肌効果が高く、「美人の湯」とも呼ばれています。雪が積もる広大な十勝平野を見ながら、ゆったりと温泉に浸かる時間は至福のひとときです。
層雲峡温泉(道央)
大雪山系に位置する層雲峡温泉は、迫力ある峡谷の景色とともに温泉を楽しめるのが魅力です。特に冬の時期は、周囲の山々が雪に覆われ、静寂の中で湯に浸かる贅沢を味わえます。温泉街では「氷瀑まつり」も開催され、夜にはライトアップされた氷の彫刻を楽しむことができます。
定山渓温泉(札幌近郊)
札幌市内から車で約1時間の距離にある「定山渓温泉」は、手軽に行ける温泉地として人気です。雪景色が広がる渓谷の中に位置し、露天風呂からは凍った川や雪化粧をした木々を眺めることができます。アクセスの良さも魅力で、札幌観光と組み合わせて訪れるのもおすすめです。
洞爺湖温泉(道南)
洞爺湖のほとりに広がる「洞爺湖温泉」は、湖と雪景色のコントラストが美しい温泉地です。3月になると、まだ湖の周囲には雪が残っており、温泉に浸かりながら静かな湖面を眺めることができます。また、洞爺湖温泉街には足湯スポットも多く、散策しながら気軽に温泉を楽しむことも可能です。
北海道には、雪景色を楽しみながら浸かることができる温泉が数多くあります。寒い季節だからこそ、温泉の心地よさがより際立ちます。旅の合間にぜひ温泉で体を温め、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
春の訪れを感じる北海道の花々と自然の見どころ
3月の北海道は、まだ雪が残る地域が多いものの、少しずつ春の訪れを感じられる時期でもあります。特に道南エリアでは早咲きの花が開花し、冬の白銀の世界からカラフルな春の風景へと移り変わる様子を楽しめます。ここでは、3月に北海道で春の気配を感じられる花々や自然スポットを紹介します。
函館・松前公園のカンヒザクラ
北海道で最も早く桜が咲くエリアの一つが道南にある松前公園です。3月下旬から4月にかけて、カンヒザクラ(寒緋桜)が咲き始め、鮮やかなピンク色の花が春の訪れを告げます。松前町は北海道随一の桜の名所として知られ、100種類以上の桜が順次開花するため、長い期間楽しむことができます。
室蘭・地球岬の早春の花々
北海道の南西部に位置する室蘭市では、3月になると雪解けが進み、徐々に春の花が顔を出します。特に地球岬周辺では、クロッカスやフクジュソウといった早春の花が咲き始めるため、雪景色と春の花が共存する幻想的な風景を楽しめます。また、岬からの太平洋の眺望も素晴らしく、春の澄んだ空気の中で壮大な景色を堪能できます。
大沼公園の湿地帯に広がるミズバショウ
函館市の北に位置する大沼公園では、3月下旬から湿地帯にミズバショウの花が咲き始めます。ミズバショウは春を告げる花として知られ、雪解け水が流れる湿地の中で可憐な白い花を咲かせます。まだ残る雪と、芽吹き始めた草花のコントラストは春の訪れを実感させてくれるでしょう。
釧路湿原のエゾシカと春の景色
道東に広がる釧路湿原では、3月になると動物たちの活動が活発になります。特にエゾシカは雪解けの時期に群れで移動する姿が見られ、春の気配を感じさせます。湿原の広大な景色とともに、春の訪れを知らせる動物たちの姿を観察するのも魅力の一つです。
野幌森林公園のマンサクと雪解けの森
札幌近郊にある野幌森林公園では、3月になると黄色いマンサクの花が咲き始めます。まだ雪が残る中で鮮やかな黄色の花が咲く姿は、まさに春の訪れを象徴する風景です。ハイキングコースも整備されているため、冬から春へと移り変わる北海道の自然をじっくり楽しむことができます。
3月の北海道では、地域によって異なる春の表情を楽しむことができます。雪景色と早春の花々が織りなす美しい風景を堪能しながら、北海道の春を一足早く感じてみてはいかがでしょうか。
旬の味覚を満喫!3月に食べたい北海道の海鮮&郷土料理
3月の北海道は、冬の味覚を楽しめる最後のチャンスでありながら、春の食材も出回り始める時期です。この季節ならではの新鮮な海鮮や郷土料理を味わうことで、旅の楽しみがさらに広がります。ここでは、3月にぜひ食べたい北海道のグルメを紹介します。
絶品の旬魚介!ホタテ・ズワイガニ・ニシン
3月の北海道では、ホタテやズワイガニ、ニシンが旬を迎えます。特にオホーツク海沿岸で水揚げされるホタテは、甘みが強く、刺身やバター焼きで食べると絶品です。ズワイガニは冬の間にたっぷりと身が詰まり、茹でガニやカニ鍋で濃厚な旨味を堪能できます。また、ニシンは3月に産卵のために沿岸に戻ってくるため、新鮮な刺身や塩焼き、郷土料理の「ニシン漬け」として楽しめます。
春の味覚!山菜と海藻
雪解けが進む道南エリアでは、3月下旬からフキノトウや行者ニンニクといった山菜が収穫され始めます。フキノトウの天ぷらはほろ苦い味わいが特徴で、春の訪れを感じさせる一品です。行者ニンニクは、北海道ならではの山菜で、醤油漬けやジンギスカンと一緒に食べると絶品です。さらに、利尻昆布や松前漬けなど、海藻を使った北海道ならではの郷土料理もおすすめです。
札幌発祥のスープカレー
北海道グルメといえばスープカレーも外せません。寒い3月には、スパイスの効いた温かいスープカレーがぴったりです。札幌市内には数多くのスープカレー専門店があり、骨付きチキンや北海道産野菜をふんだんに使ったメニューが楽しめます。観光の合間に立ち寄り、体を温めるのに最適な一品です。
北海道の郷土料理・石狩鍋
石狩鍋は、北海道の郷土料理として知られる鮭を使った味噌仕立ての鍋料理です。3月でもまだ寒さが厳しい北海道では、体を温める鍋料理が重宝されます。脂ののった鮭と野菜をたっぷり使い、味噌のコクが効いたスープが絶品です。札幌や小樽の居酒屋などで味わうことができます。
函館の朝市で味わう海鮮丼
函館の朝市では、新鮮な海鮮丼を味わうことができます。特に3月の時期は、旬のホタテやイカ、ウニなどが楽しめます。函館名物の「活イカ刺し」は、水揚げ直後の新鮮なイカをその場でさばくため、コリコリとした食感が特徴です。朝市では自分好みの具材を選べる海鮮丼の店も多く、旅の朝食としてもおすすめです。
甘党必見!北海道スイーツ
北海道のスイーツも3月の旅行で外せません。特に、濃厚なミルクを使ったソフトクリームや、ふわふわの「ドゥーブルフロマージュ」などのチーズケーキは、北海道ならではの味わいです。また、六花亭のマルセイバターサンドや、白い恋人といった銘菓も、お土産として人気があります。
3月の北海道は、冬の味覚と春の食材が共存するグルメの宝庫です。新鮮な魚介類や北海道ならではの郷土料理、体を温めるスープカレーや鍋料理などを存分に楽しみ、北海道旅行の思い出をより一層豊かにしましょう。
この時期だけの特別体験!3月限定のイベント&アクティビティ
3月の北海道は、冬のイベントが終わりに近づく一方で、春を迎える準備が始まる時期でもあります。この時期だからこそ楽しめる特別なイベントやアクティビティが数多く開催されています。ここでは、3月限定で楽しめる体験を紹介します。
流氷ウォーク(網走・知床)
北海道の冬の象徴ともいえる流氷は、3月になると徐々に溶け始めますが、まだ十分に楽しむことができます。網走や知床では「流氷ウォーク」という体験ツアーが人気です。専用のドライスーツを着用し、凍ったオホーツク海の上を歩いたり、氷の間に浮かんで遊んだりできます。3月は気温が少し上がるため、厳寒期よりも快適に楽しめるのが魅力です。
阿寒湖の氷上フェスティバル「冬華美」
阿寒湖では、冬の間に氷上でさまざまなイベントが開催されます。3月上旬まで行われる「冬華美(ふゆはなび)」では、凍った湖の上で花火が打ち上げられ、幻想的な夜を演出します。花火が湖面の氷に反射する光景は、ほかではなかなか見ることのできない美しさです。また、氷上でのワカサギ釣り体験やスノーモービルなどのアクティビティも楽しめます。
札幌のスノートレッキング&ナイトツアー
3月の札幌は、街中の雪は少なくなってきますが、少し郊外に行けばまだ雪が残っています。特に「藻岩山」や「滝野すずらん丘陵公園」では、スノーシューを履いて雪の中を歩く「スノートレッキング」が楽しめます。また、ナイトツアーでは、星空観察や夜の森を歩く特別な体験ができるため、都会では味わえない静寂の中で北海道の自然を感じることができます。
美瑛・富良野の雪解けドライブ
3月の中旬以降になると、道央の美瑛や富良野では雪解けが進み、春の訪れを感じられる風景が広がります。この時期は、車で広大な丘陵地帯をドライブしながら、まだ雪が残る白銀の風景と、雪が溶けた大地のコントラストを楽しむのがおすすめです。また、富良野では「ふらのワイン工場」や「チーズ工房」などを巡るグルメドライブも人気です。
流氷クルーズ(網走・紋別)
オホーツク海沿岸では、3月中旬まで流氷観光船が運航しています。網走の「おーろら号」や紋別の「ガリンコ号」に乗れば、間近で流氷を観察しながらクルージングを楽しめます。特に「ガリンコ号」は、大型のドリルを搭載しており、氷を砕きながら進む迫力満点の航行が魅力です。3月は気温が少し和らぐため、デッキに出て流氷を眺めるのも快適です。
ニセコのスプリングスキー
北海道屈指のスキーリゾートであるニセコでは、3月でもスキーやスノーボードが楽しめます。特に3月の後半になると気温が上がり、パウダースノーではなく春のシャーベット状の雪になりますが、そのぶん暖かい気候の中で滑れるため、快適なスキー体験が可能です。また、ニセコエリアには温泉も多いため、滑った後にゆったりと湯に浸かるのもおすすめです。
3月の北海道は、まだ冬の楽しみを満喫しつつ、春の訪れを感じられる季節です。この時期ならではのイベントやアクティビティを体験し、北海道ならではの自然や文化を堪能しましょう。
3月の北海道旅行を快適にする服装&持ち物ガイド
3月の北海道は、地域によって気温が大きく異なります。道東や道北ではまだ冬の寒さが続く一方で、札幌や函館などの道南エリアでは少しずつ気温が上がり始めます。しかし、朝晩は冷え込むことが多いため、適切な服装を選ぶことが快適な旅行のポイントです。ここでは、3月の北海道旅行でおすすめの服装や持ち物について解説します。
3月の北海道の気温と気候
3月の北海道は、日中の気温が0℃前後の地域もあれば、札幌や函館では5℃を超える日もあります。ただし、夜間や早朝は氷点下になることが多く、寒暖差が激しいのが特徴です。また、3月でも雪が降ることがあり、特に道東や道北では吹雪になることもあります。さらに、雪解けが進む地域では、道路がシャーベット状になり、歩きにくいこともあるため、靴選びにも注意が必要です。
おすすめの服装
アウター
3月の北海道では、ダウンジャケットや厚手のコートがまだ必要です。特に道東や道北では防寒性の高いものを選びましょう。札幌や函館などの都市部では、軽めのダウンやウールのコートでも大丈夫な日がありますが、夜間は冷え込むため、厚手のアウターを持っておくと安心です。
インナー
気温が低い日が多いため、ヒートテックなどの防寒インナーを着るのがおすすめです。セーターやフリースを重ね着することで、寒暖差に対応しやすくなります。特に屋外での観光が多い場合は、重ね着を意識しましょう。
ボトムス
ジーンズや暖かい素材のパンツがおすすめです。ただし、雪解けの影響で足元が濡れやすいため、防水性のあるパンツやスノーパンツを選ぶと快適です。スカートを履く場合は、タイツやレギンスを重ねて防寒対策をしっかりしましょう。
靴
3月の北海道は、雪や氷が残る場所が多く、さらに雪解け水で路面が滑りやすい状態になります。そのため、滑りにくい靴を選ぶことが重要です。防水性のあるスノーブーツやトレッキングシューズを履くと、安心して歩けます。都市部を観光するだけなら、防水仕様のスニーカーでも対応可能ですが、滑り止めがついたものを選ぶと良いでしょう。
持っておくと便利なアイテム
手袋・マフラー・ニット帽
特に道東や道北では、3月でも耳が痛くなるほどの寒さの日があります。防寒小物を持っておくと、寒さをしのげます。
サングラス
雪の反射が強いため、晴れた日はサングラスがあると目の負担を軽減できます。特にスキー場や雪山へ行く場合は必須です。
カイロ
屋外での観光が多い場合、ポケットにカイロを入れておくと便利です。北海道のコンビニやドラッグストアでも購入できますが、持参しておくと安心です。
折りたたみ傘orレインウェア
3月は雪解けの影響で道路が濡れていることが多く、雪や雨が降ることもあります。急な天候の変化に備えて、折りたたみ傘やレインウェアを持っておくと安心です。
バックパックや防水バッグ
雪解け水で地面が濡れているため、荷物を地面に置くと汚れやすくなります。撥水加工のあるバッグを選ぶと、雨や雪の日でも安心です。
3月の北海道旅行では、寒暖差や雪解けの影響を考慮した服装や持ち物が重要です。しっかりと準備をして、快適に北海道の春の訪れを楽しみましょう。
移動手段はどうする?北海道の交通事情とおすすめルート
3月の北海道旅行では、どの移動手段を選ぶかが快適な旅の鍵となります。広大な北海道では、目的地に応じて交通手段を適切に選ぶことが重要です。ここでは、北海道内の主要な移動手段と、それぞれのメリット・デメリット、おすすめのルートについて解説します。
北海道の主要な移動手段
- レンタカー
北海道を自由に移動するなら、レンタカーが最も便利です。特に地方の観光地や自然スポットを巡る場合、公共交通機関の便が悪いため、レンタカーを利用することで効率よく回れます。ただし、3月はまだ雪が残る地域もあるため、以下の点に注意が必要です。
スタッドレスタイヤ装着車を選ぶ(冬用タイヤが標準装備されていることを確認)
雪道運転の経験が少ない場合は注意が必要(急ブレーキや急ハンドルは避ける)
北海道の道路は広いため、スピードの出し過ぎに注意
レンタカーは新千歳空港や札幌駅周辺で借りられるほか、函館、旭川、帯広などの主要都市でも利用できます。
- JR(鉄道)
北海道の主要都市間を移動する際には、JRを利用するのも便利です。特に札幌・旭川・函館・帯広・釧路といった都市間の移動には「特急列車」が運行しており、快適に移動できます。
おすすめの路線:
札幌~函館:特急「北斗」(約3時間40分)
札幌~旭川:特急「カムイ」「ライラック」(約1時間30分)
札幌~釧路:特急「おおぞら」(約4時間)
札幌~帯広:特急「とかち」(約3時間)
ただし、道東や道北の一部エリアでは鉄道の本数が少ないため、事前に時刻表を確認しておく必要があります。
- 高速バス・路線バス
鉄道よりも運賃が安いのが高速バスや路線バスです。札幌と各地方都市を結ぶ高速バスは、JRと比較して時間はかかるものの、料金が安く、長距離でも快適な車内設備が整っています。
主な高速バス路線:
札幌~函館(約5時間30分)
札幌~旭川(約2時間)
札幌~帯広(約3時間30分)
札幌~釧路(約5時間30分)
また、道内の観光スポットへのアクセスには、観光地を巡る「観光バス」も運行されています。例えば、冬の美瑛・富良野を巡るツアーバスなどがあります。
- 飛行機
北海道は広いため、都市間の移動距離が長い場合は飛行機を利用するのも選択肢のひとつです。特に道央(札幌)から道東(釧路、女満別、中標津)や道北(稚内)へ移動する場合は、飛行機を使うことで時間を大幅に短縮できます。
主要な道内航空路線:
新千歳空港~釧路空港(約50分)
新千歳空港~女満別空港(約50分)
新千歳空港~稚内空港(約55分)
新千歳空港からの国内線は便数も多く、札幌市内へは快速エアポートで40分とアクセスも良好です。
おすすめの移動ルート
札幌・小樽エリアを巡るなら
札幌市内観光は公共交通機関(地下鉄・市電)で移動
小樽へはJRで約30分なので日帰りも可能
札幌~登別・洞爺湖はJR特急が便利(約1時間~2時間)
道東の自然を満喫するなら
釧路・阿寒湖・知床を巡る場合はレンタカーがベスト
札幌~釧路間は飛行機or特急列車を利用し、釧路からはレンタカーが便利
函館方面を楽しむなら
新幹線で函館入り(東京から約4時間)
函館市内は市電で観光し、大沼公園へはJR利用(約30分)
3月の北海道は、地域によって交通事情が異なります。都市部は公共交通機関での移動が便利ですが、地方の観光地を巡る場合はレンタカーを利用することで、より自由な旅が楽しめます。目的に応じて最適な移動手段を選び、快適な旅行を計画しましょう。
3月の北海道旅行で気をつけるべきポイントと注意事項
3月の北海道は、冬から春への移り変わりの時期であり、旅行を快適に楽しむためには事前の準備が重要です。気候や道路状況、観光施設の営業状況など、注意すべきポイントを把握しておくことで、トラブルを避けながら充実した旅行を楽しめます。ここでは、3月の北海道旅行で特に気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。
雪解けと凍結による道路状況の変化
3月の北海道では、日中に気温が上がることで雪解けが進みますが、夜間や早朝には気温が氷点下まで下がり、道路が凍結することがあります。特に以下の点に注意が必要です。
雪解け水が路面に残り、夜間に凍結する可能性がある(ブラックアイスバーン現象)
山間部や日陰の道路は特に滑りやすい(峠道やトンネル出口付近に注意)
歩道も凍結することがあり、転倒の危険がある(滑りにくい靴を履く)
レンタカーを利用する場合は、必ずスタッドレスタイヤ装着車を選び、慎重な運転を心がけましょう。また、歩行時も滑りやすい場所ではゆっくりと歩き、転倒に注意しましょう。
観光施設やアクティビティの営業状況を確認する
3月は冬のイベントが終わり、春の観光シーズンにはまだ早い時期のため、施設によっては休業や営業時間の変更があることがあります。特に以下のような施設では注意が必要です。
スキー場(3月中旬以降は営業を終了する場所もある)
冬季限定のアクティビティ(流氷ウォークや氷上ワカサギ釣りは3月中旬までのことが多い)
山岳エリアの観光施設(雪解けにより通行止めになる道路がある)
旅行前に公式サイトや観光案内所で最新情報を確認し、計画を立てましょう。
天候の変化に備える
3月の北海道は、冬の寒さが残る地域もあれば、春の訪れを感じる地域もあり、天候が変わりやすいのが特徴です。また、突然の降雪や強風が発生することもあるため、次のような対策を取ると安心です。
防寒着は必ず持参する(昼間は暖かくても、朝晩は冷え込むため)
急な降雪に備えて折りたたみ傘やフード付きのアウターを用意する
天気予報をこまめにチェックし、スケジュールを柔軟に変更できるようにする
特にレンタカーで移動する場合は、悪天候による通行止めや交通機関の遅延にも注意し、余裕をもった計画を立てましょう。
食事や宿泊の予約は早めに
3月は観光のオフシーズンに入るため、人気の観光スポットでは混雑が少なくなる一方で、一部の宿泊施設や飲食店が休業することもあります。また、春休みの旅行シーズンに重なることもあり、札幌や函館などの都市部ではホテルの予約が埋まりやすくなることがあります。
宿泊施設は事前に予約しておく(特に温泉地や人気エリア)
食事の計画を立て、予約が必要なレストランは事前に確保する
定休日や営業時間を確認しておく
旅行中に「行きたいお店が休みだった」「宿が満室だった」とならないように、事前のリサーチをしっかり行いましょう。
現金と電子マネーの準備
北海道では、都市部ではキャッシュレス決済が普及していますが、地方の小さな観光地や個人経営の店では現金のみの対応という場合もあります。特に道東や道北のエリアでは、ATMが少ないこともあるため、以下の点に注意しましょう。
クレジットカードや電子マネーが使えない場所もあるので、現金を持っておく
主要な都市を離れる前にATMで必要な額を引き出しておく
交通系ICカード(Suica・Kitaca)をチャージしておくと便利
地方を訪れる際には、ある程度の現金を持ち歩くようにすると安心です。
まとめ
3月の北海道旅行は、冬の魅力と春の訪れの両方を楽しめる特別な時期ですが、雪解けの影響や天候の変化に注意する必要があります。
道路の凍結に注意し、滑りにくい靴や防寒対策を万全にする
観光施設の営業状況を事前に確認し、柔軟な旅程を組む
天気予報をチェックし、突然の寒さや降雪に備える
宿泊や食事の予約は早めに行い、スムーズな旅行を計画する
都市部以外では現金を持ち歩き、支払い方法に困らないようにする
事前の準備をしっかり行うことで、3月の北海道を存分に楽しむことができます。冬のアクティビティを楽しみつつ、春の訪れを感じる特別な旅を満喫してください。