北海道・富良野で過ごす家族の夏休み体験記｜子どもが笑顔になる自然×グルメ×アクティビティ

家族旅行に富良野を選んだ理由｜子どもと一緒に楽しめる夏の目的地とは

夏休みの家族旅行の行き先を決める際、私たちが注目したのは「子どもが喜ぶ体験ができるかどうか」でした。親が楽しむだけでなく、子どもたちの心に残るような自然体験や、五感で楽しめるアクティビティが豊富にある場所を探していたときに、北海道・富良野という名前が候補に上がりました。富良野といえば、ラベンダー畑が有名ですが、それだけではありません。実際に調べてみると、富良野には家族向けの観光スポットや体験施設が数多く存在しており、親も子も満足できる夏の旅先として理想的だと感じました。

富良野の魅力は、都市部では味わえない広大な自然と、そこでしかできないアクティビティにあります。たとえば、自然とふれあいながら体験できる農業体験や、手作り体験、さらにはラフティングのようなアクティブなレジャーまで、子どもたちが全力で遊べる環境が整っています。また、子連れに優しい宿泊施設も豊富で、安心して滞在できる点も大きな決め手となりました。

さらに、北海道ならではの涼しい気候も見逃せません。真夏でも本州のような猛暑が少ないため、小さな子ども連れでも快適に過ごせます。実際に旅行を終えてみると、富良野を選んで大正解だったと実感しました。大自然の中でのびのびと過ごす子どもたちの姿は、何よりも嬉しい思い出です。これから家族旅行を計画している方にとって、富良野は間違いなくおすすめできるスポットです。

まずはラベンダー畑で記念撮影！中富良野・ファーム富田の魅力

富良野に到着して最初に向かったのが、中富良野町にある「ファーム富田」です。ここは言わずと知れたラベンダーの名所で、特に夏の見頃の時期には一面が紫のじゅうたんのように広がり、その美しさはまさに圧巻。大人も息をのむ風景ですが、子どもたちも「わぁ、きれい！」と目を輝かせていました。

ファーム富田は単なる観光地ではなく、自然と触れ合える体験型の施設としても優れていて、見て楽しむだけでなく、香りや風の気持ちよさまで堪能できます。園内には様々な花畑があり、ラベンダー以外にもカラフルな花々が咲き誇っているため、どこを歩いてもフォトジェニックな景色が広がります。子どもと一緒に何度も写真を撮りながら、特別な家族の思い出を作ることができました。

また、ファーム内にあるラベンダーグッズのショップも見逃せません。ラベンダーの香りを閉じ込めたポプリや石けん、スイーツなど、見ているだけで楽しくなるアイテムが並び、子どもたちもお土産選びに夢中になっていました。特に人気だったのはラベンダーソフトクリーム。ほのかな香りと上品な甘さが特徴で、大人にも子どもにも大好評でした。

入場無料でここまで楽しめるスポットはなかなかありません。ベビーカーでも回れるような舗装も整っており、小さな子連れでも安心して楽しめます。初日の観光としても最適で、北海道に来た実感を存分に味わえる場所でした。ラベンダー畑は時期によって見頃が異なるため、事前に開花状況をチェックして訪れるのがおすすめです。

見て・触れて・遊べる！「ふらのジャム園」で子どもが大はしゃぎ

次に訪れたのは「ふらのジャム園」。ここは富良野の山の中に位置し、森の中のテーマパークのような雰囲気を持つ自然体験施設です。特に印象的だったのは、子どもたちが五感を使って楽しめるアクティビティが豊富に用意されている点でした。ジャム作りの様子を見学できるコーナーから始まり、実際に味見ができる試食コーナーまで、子どもにとってはすべてが新鮮な体験でした。

園内には38種類以上の手作りジャムが並び、それぞれにかわいらしいイラストやネーミングがされていて、見るだけでも楽しく、つい買いたくなってしまいます。ブルーベリーやいちご、ルバーブといった定番の味から、ハスカップやかぼちゃなど北海道らしいフレーバーまであり、子どもと一緒に「どれが一番好きか」なんて話しながら選ぶ時間もとても楽しいものでした。

また、隣接する「アンパンマンショップふらの店」も、子どもにとっては夢のような場所です。アンパンマンが大好きな我が子は、店内に一歩入っただけでテンションが一気にMAXに。キャラクターグッズがずらりと並び、原作者・やなせたかしさんの直筆原画も展示されています。小さな絵本スペースもあり、ちょっとした休憩にもぴったりでした。

ジャム園の敷地内には自然遊歩道も整備されていて、ちょっとした探検気分で森の中を歩くことができます。運が良ければ、リスや小鳥などの野生動物にも出会えるそうで、自然とのふれあいをより身近に感じることができます。こうした多様な体験が一か所でできる場所は、子連れ旅行には非常にありがたい存在です。

家族で楽しむ手作り体験｜富良野チーズ工房でピザ作りに挑戦

富良野での旅の中でも、家族全員が特に思い出深いと感じたのが「富良野チーズ工房」でのピザ作り体験でした。富良野の自然豊かな環境の中に建つこの施設では、地元の新鮮な食材を使って、本格的なピザ作りを体験できます。体験教室は事前予約が必要ですが、子どもと一緒に楽しめるアクティビティとして非常に人気が高く、参加者の満足度も高いです。

受付を済ませると、スタッフの方が優しく丁寧に作り方を教えてくれます。生地を伸ばすところからスタートし、トマトソースを塗ったり、チーズや野菜をトッピングしたりといった工程は、子どもにとっても遊び感覚で楽しめる時間。特に「自分で作ったものを食べる」という経験は、子どもの食育にもつながる貴重な体験となりました。焼きあがったピザは香ばしく、チーズの風味が格別で、大人も大満足の味でした。

工房内にはチーズの製造過程を見学できるスペースもあり、子どもたちは「どうやってチーズができるの？」と興味津々にガラス越しの工程を見守っていました。展示にはわかりやすい説明パネルが設置されており、牛乳からチーズになる過程を学べるため、自由研究の題材にもなるほど教育的です。

また、敷地内にはアイスミルク工房や直売所もあり、富良野産のミルクを使ったジェラートやチーズを購入できます。ピザ作りの後に外のテラスでジェラートを食べながらひと休みする時間は、まさに夏の北海道ならではの贅沢なひとときでした。こうした「見て・作って・食べる」すべてがそろった体験は、子どもの感性を刺激し、大人にとっても新鮮な楽しさを与えてくれます。

子連れに優しい宿選び｜温泉付きペンション「ラ・テール」の感動サービス

旅先での宿泊先選びは、子連れ旅行において非常に重要なポイントです。今回私たちが宿泊したのは、富良野市街地から少し離れた場所にある温泉付きペンション「ラ・テール」。自然に囲まれた静かな環境と、子どもへの心配りが行き届いたサービスで、旅の疲れを癒してくれる最高の宿でした。

まず、チェックイン時から感じたのはスタッフの温かい対応。小さな子どもがいることを伝えると、子ども用のスリッパや歯ブラシ、おもちゃの貸し出しなど、細やかな気配りが随所に見られ、安心感がありました。客室も広々としていて、和洋室タイプを選んだおかげで布団でゆっくり寝られ、子どもがベッドから落ちる心配もありませんでした。

館内には小規模ながら天然温泉の大浴場があり、家族風呂として貸切にできる時間帯も用意されています。温泉の温度も適度で、子どもも「おふろきもちいいね」とニコニコ顔。温泉のあとは、ラウンジスペースで絵本やボードゲームを楽しむ時間もあり、滞在中ずっと飽きることなく過ごせました。

夕食には地元の食材をふんだんに使ったコース料理が提供され、大人はもちろん、子ども向けのプレートメニューも用意されていました。新鮮な野菜やジューシーな富良野ポークを使った料理は、どれも手作り感があり、まるで家庭に帰ったような温かさを感じられる食卓でした。

観光地からのアクセスも良好で、車で10～15分ほどで主要なスポットに移動できる立地も魅力的です。宿に戻るたびにホッとする、そんな居心地の良さが「ラ・テール」にはありました。子ども連れでの旅行に不安がある方でも、ここなら安心して滞在できます。

富良野の自然を満喫！親子で参加したラフティング体験レポート

富良野の大自然を全身で感じるアクティビティとして、私たち家族が挑戦したのが「ラフティング」です。子連れでのラフティングに少し不安もありましたが、富良野には初心者や小さな子どもでも安心して楽しめるコースを提供している会社がいくつかあり、今回は「フライングドルフィンズ」というアウトドアツアー会社のファミリープランを利用しました。

ラフティング体験は、集合場所での受付と安全講習からスタートします。スタッフの方々は皆さんとてもフレンドリーで、子どもにもわかりやすくパドルの使い方や注意点を教えてくれました。実際に川に出てからも、ガイドがしっかりとサポートしてくれるため、6歳の子どもでも終始安心して楽しむことができました。

今回のコースは空知川（そらちがわ）を下る初心者向けルートで、流れが穏やかなポイントが多く、途中で川に飛び込んだり、水鉄砲で遊んだりと、まるでアトラクションのような感覚。夏の強い日差しの中でも、冷たい川の水が気持ちよく、子どもは笑顔を絶やすことなく終始ご機嫌でした。途中、川岸に上陸して小休憩を取ったり、富良野の山々をバックに記念撮影したりと、ただのアクティビティにとどまらず、自然そのものを楽しむ貴重な時間となりました。

また、こうした体験は子どもにとって自然の力強さや美しさを体感できる機会でもあります。ゲームやテレビでは味わえないスリルと感動に触れ、自然への関心も高まったようで、帰宅後も「またやりたい！」と何度も話してくれました。安全面が心配なご家庭も多いかと思いますが、ファミリー向けのプランはライフジャケットやヘルメットの装着が義務付けられており、事故のリスクも最小限。事前の準備さえしっかりすれば、小さな子どもでも安心して参加できます。

富良野の自然を体で感じるラフティング体験は、家族にとって忘れられない思い出となり、特に子どもたちの「やってみたい！」という気持ちに応えられたことが親としても嬉しい瞬間でした。

親も子も大満足！「ふらのマルシェ」で見つけた絶品グルメとは

旅先での楽しみのひとつといえば、やはり地元ならではのグルメ。富良野では「ふらのマルシェ」という複合商業施設が、家族連れにも大人気のグルメスポットとして知られています。市街地の中心に位置しており、観光の合間のランチや休憩にもちょうどよい立地です。

ふらのマルシェには、「マルシェ1」と「マルシェ2」という2つのエリアがあり、地元食材を使った飲食店やベーカリー、ファーマーズマーケットなどが軒を連ねています。私たちはまず、マルシェ1にある「ふらのバーガー」へ直行。富良野産の玉ねぎやじゃがいも、ジューシーな牛肉を使ったハンバーガーは絶品で、子どもも大人も「おいしい！」と頬張っていました。

特に印象的だったのは、ふらの牛乳を使ったソフトクリーム。濃厚でありながら後味はさっぱりしており、食後のデザートにぴったり。子どもたちは「もっと食べたい！」とおかわりをねだるほど気に入っていました。また、地元農家が直送する新鮮野菜も販売されていて、普段スーパーでは見かけないような色鮮やかな野菜が並んでいます。旅行中にもかかわらず、思わず何点か購入してしまうほど魅力的でした。

マルシェ2では、パン屋やクラフトショップ、スイーツ専門店が立ち並び、どこを見ても飽きることがありません。特に「カフェプティフ」で味わったラベンダー風味のプリンは、富良野らしさが感じられる逸品で、旅の締めくくりにふさわしい味わいでした。

また、屋外にはテーブルやベンチが多数設置されており、天気の良い日には外で食事を楽しめるのも魅力のひとつ。小さな子どもがいても、開放的な雰囲気の中でゆったりと食事ができるので、リラックスした時間を過ごすことができました。

ふらのマルシェは、単なる買い物や食事の場ではなく、地元の魅力を五感で味わえる観光スポットです。富良野に来た際には、ぜひ立ち寄っておきたい場所のひとつです。

子どもが夢中になった「アンパンマンショップふらの店」の秘密

富良野観光の中でも、特に子どもが目を輝かせていたのが「アンパンマンショップふらの店」です。このお店は、全国でも数少ない常設のアンパンマン専門ショップのひとつで、富良野の静かな森の中にひっそりとたたずんでいます。大人の目には一見控えめな外観ですが、店内に一歩足を踏み入れると、まるで絵本の世界に入り込んだような空間が広がっており、子どもたちは大興奮。

ショップ内には、アンパンマンをはじめ、バイキンマンやドキンちゃんなどの人気キャラクターたちのグッズがずらりと並んでおり、ぬいぐるみや絵本、文房具、お菓子などが所狭しと並べられています。子どもたちは「これ欲しい！」「あっちにもアンパンマンがいるよ！」と目移りしながら、夢中でお気に入りを探していました。親としては、あまりにも夢中になる姿に微笑ましさを感じつつ、つい財布のひもが緩んでしまう瞬間でした。

店内の一角には、小さな絵本コーナーとミニ遊び場が設けられており、子どもが自由に遊べるスペースになっています。ぬいぐるみと一緒に遊べるコーナーでは、他の観光客の子どもたちとも自然と打ち解け、まるで小さな保育園のような空間に。アンパンマンの主題歌が流れる中、笑顔と笑い声にあふれた時間は、親にとっても心が和むひとときでした。

さらに、アンパンマンの生みの親・やなせたかしさんの原画や直筆サインが展示されたギャラリースペースもあり、大人も楽しめる構成になっています。彼の温かいメッセージや、キャラクターに込めた想いに触れることで、子ども時代の記憶が蘇るような不思議な感覚を味わえます。

お土産に選んだのは、限定販売されているアンパンマンのラベンダーグッズ。富良野ならではの香りが楽しめるグッズは、記念にもなり、旅の思い出として大切に持ち帰りました。小規模ながらも子どもの心をわしづかみにする魔法のような場所で、富良野の旅をさらに特別なものにしてくれた名スポットでした。

旅行中のトラブルも安心！富良野の子育て世代向けサポート体制

どんなに楽しい旅行でも、子連れだとちょっとしたハプニングや体調の変化に敏感になります。実際、私たちの旅行中にも急に子どもが「お腹が痛い」と言い出した瞬間があり、不安がよぎりました。しかし、富良野市は子育て世代へのサポート体制がしっかりしており、旅先でも安心して過ごすことができました。

まず、富良野の観光案内所では、子連れ向けの施設情報や医療機関の案内パンフレットが用意されていて、何かあったときにすぐに相談できる体制が整っています。観光シーズン中は市内各所に看護師が常駐する臨時の救護所も設置されており、軽度の体調不良であればその場で対応してもらえるのも大きな安心材料です。

実際に私たちも、宿泊先のスタッフに相談したところ、すぐに近隣の小児科を紹介してくれ、予約まで代行してもらえました。医師もとても優しく、子どもの緊張を和らげながら診察してくれたおかげで、すぐに元気を取り戻すことができました。こうした地域全体のホスピタリティと医療の連携は、旅行者にとって非常に心強い存在です。

また、観光地には授乳室やおむつ替えスペースがしっかり整備されている場所も多く、赤ちゃん連れでも安心です。ふらのマルシェやチーズ工房など、主要スポットの多くにはベビーカーでも問題なく移動できるバリアフリー設計が施されており、ストレスなく観光が楽しめました。

もしものときの備えが充実していることで、私たちも旅を思い切り楽しむことができました。子どもと一緒の旅行だからこそ、こうしたサポート体制がある地域を選ぶことはとても大切であり、富良野はその点でも家族旅行に理想的な場所だと実感しました。

最後に家族で振り返る旅の思い出｜富良野旅行で子どもが成長したこと

富良野での家族旅行を終えて帰宅した日の夜、私たちは自然と旅の振り返りを始めました。いつもはテレビやゲームに夢中な子どもが、自分から「今日のラベンダー、すっごくきれいだったよね」と話し出し、その笑顔に驚きと感動を覚えました。富良野の自然の中で過ごした数日間は、確実に子どもにとって刺激的で、そして成長のきっかけになったようです。

ラベンダー畑を駆け回ったり、自分の手でピザを作ったり、川に飛び込んでラフティングを体験したり――普段の生活ではなかなかできない経験が、子どもの中に新しい感覚を芽生えさせてくれました。特に、ピザ作りやジャムの試食など、”自分で選ぶ・作る・食べる”というプロセスは、食に対する興味や自立心を高める良い機会となりました。自宅に戻ってからも「またピザ作りたい！」と何度も話してくれるなど、旅の体験が生活に良い影響を与えていると感じます。

また、旅の中で人とのふれあいが多かったことも印象的でした。宿のスタッフ、ラフティングのガイドさん、チーズ工房の職人さん、そしてアンパンマンショップで出会った同年代の子どもたち。こうした出会いは、子どもにとって「見知らぬ人と話すことの楽しさ」や「礼儀や感謝の気持ちを持つこと」の大切さを自然と学ぶ機会にもなっていました。

旅を通して、私たち大人も改めて気づかされたことがあります。それは「子どもと一緒に過ごす時間の尊さ」です。忙しい日常の中では、つい時間に追われがちになってしまいますが、富良野では時計の針を忘れ、心から一緒に笑い合える時間がありました。その時間こそが、何よりの思い出であり、家族の絆を深めてくれるものだと感じました。

富良野での旅行は、単なる観光やレジャーではありませんでした。そこには、子どもの感性を育て、親子の関係を見つめ直し、新たな一歩を踏み出すきっかけとなる“気づき”がたくさん詰まっていました。旅の終わりに「また行こうね」と家族全員が口を揃えて言ったとき、この旅が本当に意味あるものだったと確信しました。

まとめ

北海道・富良野での家族旅行は、ただの観光以上の価値を私たちに与えてくれました。美しいラベンダー畑での感動体験、五感を刺激するジャム園やチーズ工房でのものづくり、自然の中でのアクティブなラフティング、そして子どもが夢中になったアンパンマンショップなど、すべてが「子どもが笑顔になる」要素にあふれていました。

また、子連れ旅行者への配慮が随所に見られる宿泊施設や観光地のサービスも素晴らしく、安心して楽しめる環境が整っていることも印象的でした。万が一のトラブルにも迅速に対応できる地域の体制が整っていることで、私たち親も余裕を持って子どもと向き合うことができました。

旅の最後に子どもが見せた成長や変化、そして家族全員の笑顔は、この富良野旅行が何物にも代えがたい宝物になったことを物語っています。これから家族旅行を計画している方には、ぜひ富良野という場所を選択肢に加えてみてほしいと心から思います。きっと、想像以上の感動と笑顔が待っているはずです。